春から進級して、私は高校一年生となった。目の前で行われている行われている国語の気の遠くなるような授業にあくびを私は噛み殺した。窓の外を眺める。運動場では、二年生の体育が行われている。なんだか、別世界にいるようなそんな孤独感に襲われる。そんなわけないのに。
  キンコーンカーンー。
 そんな事を考えているうちにもうお昼ごはんの時間になっていたようだ。昼休みになると、私は図書室へ足を運んだ。私の学校にある図書室は、とても静かな空間である。図書室は私の好きな場所であったりする。図書室はなんだか時が止まっているような部屋なので私は好きだ。ずっと変わらないものが私は好きだ。本棚から本を抜き取ると、文字を追