彼女の笑顔が、私は好きだった。大好きだった。太陽のような笑顔が、いや太陽よりも眩しかったかもしれない。そんな彼女の大好きな笑顔が消えたのは、他でもない彼女の笑顔が大好きだった私のせいだ。(夕凪のばら 高校一年生。クラスの人気者)
    
  
  もう、あきらめなければならないのに私は諦めが悪い。もう一度、やり直せるのなら、、、私は二度とあなたを手放したりはしないのに、、。あなただけは、太陽を浴びて笑っていてー。(日向向日葵 高校一年生 笑えなくなった少女)



  太陽に照らされた彼女の色白の横顔の儚げな美しさに思わず息を呑んだ。人に興味のない俺が、初めて本当に心から、笑ってほしいと切実に思った。(黒瀬隼人 高校一年生 野球部のエース)