「来月には夏休みが始まるが、その前には試験がある。全員気を緩めずにしっかり勉強するように」
学年集会で生徒指導部の斉藤先生が低い声で告げる。
いかにも昭和生まれのような先生は、見た目通り怖いで有名だ。騒がしい教室でも先生が来るだけで静まり返る程だ。
どうせ誰も真面目に勉強なんてしないのに、今だけはいっちょ前に大きく「はい!」と返事をする。
集会が終わり教室に戻る時には、凍りきった空気は和らいでいた。

「勉強なんてするわけなくね?」
「それなー、 遊び行こうぜ!」
色んなところから聞こえてくる会話。さっきの返事はまるで嘘だったかのように、全員一瞬で手のひらを返す。まぁ僕も端から勉強するつもりなんて無かったけど。
放課後になるとテスト期間で部活がないからか、残って勉強する人が多かった。僕は直ぐに帰って、今ハマっているアニメを見たかったので、残らず速やかに教室を出る。
「待ってたよ光希くん」
「え?」
教室を出ると目の前には朱莉と常盤さん、それに亮太もいた。まるで僕が出てくるのを待ってたかのように。
「今からみんなでテストに向けて勉強をしよう!」
宣言するかのように朱莉は言った。どうせ勉強なんてしないで遊んで終わるという未来が目に見えていた。
僕は今すぐに帰りたかったが、彼女たちの前でそんなのは通用しないと分かっていた。
「しょうがないなぁ・・・・・・」
僕は渋々彼女たちの勉強会に参加する。誰もいない空き教室を見つけ僕たちは中へと入る。早速机を4つくっ付けて、教科書やワークを広げる。

「ねぇトランプでもしようよ!」
「さすがに早すぎるだろ」
勉強を初めてまだ十分程しか経っていないのに、もう朱莉は飽きてトランプを推奨してくる。僕は元々勉強なんてするつもりはなかったから、トランプをするのには賛成だった。
他の二人も賛成であったため、トランプをすることに決まる。本当にみんな勉強する気があったのだろうか・・・・・・
「じゃあババ抜きしよ!」
「何回かやったら勉強しようね」
さすがにトランプばっかでは良くないと思い、勉強をすることを約束しトランプをすることにした。
「私はポーカーフェイスが得意だから負けないよー!」
自信満々に言う朱莉。一体その自信はどこから湧いてくるのだろうか。彼女にポーカーフェイスなんて出来るとは到底思えなかった。絶対にすぐ顔に出るだろう。
「よっしゃー揃ったー! あがりー!」
「えぇ早!」
すぐに手札が無くなり一抜けする亮太。
「私も揃った! やったー!」
亮太に続けて抜ける常盤さん。そして残された僕と朱莉の一騎打ちとなる。
残り枚数は僕が一枚で朱莉が二枚。僕がジョーカーを引かなければ勝ちだ。
右か・・・・・・左か・・・・・・僕は交互に手を動かし朱莉の表情を確かめる。
確かにポーカーフェイスが得意と言った通り、表情はなかなか変わらない。しかし、右のカードに手をかけた時、微かに口角が上がったのを僕は見逃さなかった。
僕は右のカードをやめて左のカードを手に取る。
「ざんねーん! そっちはジョーカーだよー!」
僕の読みを大きく外れ、ジョーカーが手元に来る。僕はまんまと彼女に嵌められたのだ。その事がどうしよもなく悔しい。
状況が一変し、次は朱莉が僕のカードを引くターン。
僕はありきたりだが、ジョーカーのカードを上にあげる。
「光希くん、私の目を見なさい!」
僕は朱莉に従い彼女の目を見る。ポーカーフェイスなど得意では無いので、運任せでしかない。
「これはジョーカーですか?」
とよくある質問をしてくる。あえて本当のことを言ってみる。
「てか朱莉ちょっと近い・・・・・・」
ゲームに夢中で距離感を忘れていた。よく考えてみれば、あんな近距離で見つめあっていたことが、今となってはとても恥ずかしい。きっと今、僕の顔は赤面しているだろう。
「こっちだ!」
「あっ・・・・・・」
そんなことを考えていたら朱莉にカードを引かれてしまう。
そして僕の手元に一枚だけ残るジョーカー。運は僕ではなく、朱莉の方に傾いたのだ。
「やったー! 私の勝ち!」
ただのトランプごときで負けただけなのにとても悔しい。今までババ抜きをやってこんなにも悔しかったことは無い。
「光希くんまだまだだねー」
「次は負けないから、早くやろう」
負けず嫌いの僕にとっては納得いかなかった。それに負けたまま終わるのは、僕のプライドが許さない。
「あれ光希、もしかしてババ抜き下手?」
「亮太ちょっとうるさい」
煽るように言う亮太に僕は少しキツめの言葉をぶつける。案の定彼はしょぼんとしていた。
すぐにカードが配られ二回戦目が始まった。運悪くジョーカーは僕の手元から始まる。
僕は五枚、亮太と常盤さんは四枚、朱莉は六枚でのスタート。僕の次は朱莉だからジョーカーを持っていることを悟られずに渡したい。
しかし、思うようには行かずにジョーカーは、僕の手から離れないないままゲームが進んでいく。
「どれにしようかなー、じゃあこれ」
とうとう僕の手札からがジョーカーが引かれる。
「あっ・・・・・・」
ジョーカーが来るなんて思わなかったのか、朱莉は間抜けな声を漏らす。さすがにこの声では気づかれるだろう。
「これはジョーカー引いたな」
「朱莉わかりやすすぎ」
彼女の声でその場の二人にもジョーカーを手にしたことがバレる。
「別に私ジョーカーなんて引いてないし!」
手をブンブン振って否定する朱莉。その時、彼女の手元から一枚のカードが落ちる。
そのカードはみんなに見える位置に表向きで落ちる。
「あ・・・・・・」
僕たち三人は同じ反応をする。もちろんそのカードは彼女が断固引いてないと言っていたもの。
ジョーカーだった。
その光景を見た僕たちは一斉に吹き出す。
朱莉は諦めたようにため息を吐いていた。
「まぁ切り替えて続けよう!」
朱莉はそう言い、ゲームは続行される。その後、彼女の手元からジョーカーが動くことは無いまま、ゲームは終了してしまう。
「うぅ、悔しい! 早く次! 次やるよ!」
「次も負けないよ」
僕もついムキになってしまい、トランプに夢中になっていた。かれこれ一時間程が経った時だった。
教室のドアが開く。誰だろうと思い僕たちの手は止まる。
教室に入ってきたのは予想もしなかった人物。斎藤先生だった。
さっきまでの空気とは打って変わって、背筋が凍る。僕たちの机上にはトランプが散らばっている。先生は大きくため息を吐き、ゆっくりと口を開く。
「これは勉強とは言えないなぁ。遊ぶなら帰れ。真面目にやってる奴らの邪魔だ」
怒鳴るではなく、圧をかけるような低い声。
「わかりました。すみません・・・・・・」
僕たちに反論する勇気などなく、荷物をまとめて素直に教室を出る。これが一番の策だと思う。
「さすがにあそこまで言う必要はないよなー」
「ほんとにね、邪魔は酷いと思う!」
廊下を歩きながら先程の愚痴を言う朱莉と亮太。僕と常盤さんはそれを聞いて頷くばかり。
さすがに邪魔という言葉には僕も酷いと思った。あの教室には僕たちだけであったから、誰にも迷惑はかけていない。
生徒指導部だからってもう少し言葉遣いを考えて欲しい。教室を追い出された僕たちは、どうするか話し合う。
「もう結構外も暗いし解散にしようぜ」
「確かにそうだね」
「明日は先生が来なそうな場所でやろう」
僕はこの時自分の言った言葉を後悔する。やらかした。これじゃあまるで僕が明日もやりたいと思っているみたいじゃないか。
「光希くん、明日もしたいと思ってるんだ! へぇー!」
「俺はもちろんいいぜ」
「私もいいよ」
思った通り突っ込まれてしまう。言ってしまったことは変えられないので仕方ない。
「それじゃあ光希くんも言ってる事だし、明日も勉強会しましょう!」
「別に僕は・・・・・・」
言いかけた言葉を飲み込む。何を言っても無駄な気がしたから。結局明日も勉強会という名の遊びをすることに決まり、今日のところは解散となる。
常盤さんと僕たちは家が真逆のため、校門を出たらお別れだ。
「それじゃあ光希、ちゃんと朱莉を家まで送って行くんだぞ」
「え? 亮太も一緒じゃないの?」
家が同じ方向なのに、よく分からないことを言い出す亮太。
「俺は今からテニスの夜練があるから、こっちなんだ。てことで朱莉のことは頼んだ」
「バイバイ朱莉と光希くん!」
「気をつけてね2人とも! 亮太くん夜練がんばって!」
誰も僕の話なんて聞いておらず、亮太と常盤さんは行ってしまう。
「ほら私たちも帰るよ」
僕の手を引き朱莉は歩き出す。至る所から聞こえてくる蝉の声が、夏の訪れを感じさせる。
この間まで桜が咲いていた木々も、今は緑の葉へと変わっている。時の流れの早さを実感する。
空は少し雲がかっていて雨が降りそうだった。これは早く帰った方が良さそうだ。

「あの二人いい感じだと思わない?」
「常盤さんと亮太のこと?」
僕には恋愛のことなど分からない。だけどここ最近、亮太が僕たちのクラスに来て常盤さんと話すことが多いとは思った。
それにその時の二人の顔はとても楽しそうだった。確かに二人はいい感じなのかもしれない。
「私は莉緒と亮太くんが付き合うのはめちゃくちゃいいと思う」
私の勝手な意見だけどねと補足してくる朱莉。僕も二人が付き合うのは全然ありだと思っていた。
亮太は昔から優しくて男前だったから、きっと常盤さんを幸せに出来ると思う。常盤さんも明るくてとても優しい女の子だから、二人はお似合いだと思う。
僕たちは勝手に二人の関係を妄想で話していた。そんな話をしていると空からポツポツと雨粒が落ちてくる。
「え、雨・・・・・・」
「すぐに止むと思うし、急ごう」
そう言った僕の予想は見事に外れ本降りになる。僕は一刻も早く駅に行きたかったが、朱莉を置いていくとこは出来なかった。
やばいー、などと騒ぐ彼女を無視して急ぐ。彼女に構っていたら一向に帰れなくなる。そしてようやく彼女の家が見えてきて、とりあえずは一安心。
「雨強いから少し家で雨宿りして行きな」
彼女の気持ちはありがたいが、さすがに家に入れてもらう勇気はなかった。
「さすがに悪いから遠慮しとくよ」
「ダメ! 風邪ひいちゃうよ!」
強引に僕の手を引き、結局彼女の家で雨宿りすることになる。
「今日はお母さん仕事で帰って来れないから、何時までいてもいいよ」
彼女は平然とそんなことを言ってのけたが、男子を家に入れてその発言はアウトだろう。僕も立派な男だ。万が一今の発言を聞いて、彼女を襲ったりしたらどうするのだろう。まぁそんなことは絶対にしないが。
もう少し彼女には言葉の重みというものを覚えて欲しい。
やっぱり帰るべきだと思い、引き返そうとしたが、僕の行動を遮るように鍵を閉められてしまう。
これはそう簡単には帰しくてれないと悟る。
僕は諦めて彼女の家で雨宿りさせてもらうことにした。

「リビングはこっちだよ」
と促されるまま僕はついて行く。初めての女子の家で僕はキョロキョロと挙動不審になってしまう。これじゃああからさまに怪しいヤツだ。
リビングに入ると、一つの仏壇が置かれていた。
仏壇に置かれた写真にはとても優しい笑顔を浮かべる男性がいた。きっと朱莉のお父さんかおじいちゃんだろう。
「適当に座ってていいよ」
僕は彼女に言われるがままその場に腰を下ろす。朱莉は仏壇の前に座り、写真に向かい話しかけていた。
「ただいまお父さん。突然の雨で大変だったよー。今日はお友達の光希くんも一緒だよ」
楽しそうに話す朱莉。話しかけた後は静かに両手を合わせていた。その横顔は普段の様子とは違い、とても真剣だった。
「ごめんね待たせて」
「全然大丈夫だよ。お父さん?」
聞いた後に流石に不謹慎なことを聞いてしまったと反省する。
「うん、そうだよ」
彼女は微かに笑いながら答える。その笑顔は写真に写っている彼女のお父さんの笑顔に似ていた。
「お父さんはどんな人だったの」
「え?」
僕は無性に口を開いていた。なぜこんな質問をしたのかは自分でも分からない。でもなぜか気になってしまったのだ。
どんなお父さんから朱莉は生まれてきたのか。きっと朱莉と似ていて明るい人だったのだろう。心のどこかでそんなことを思っていた。
「私のお父さんはねーすごく優しかったんだよ。それにすごい勇気があってかっこよかったんだ」
懐かしむように言う朱莉。きっとお父さんのことが大好きだったのだろう。
「お父さんずっと言ってたの。もし目の前に困っている人がいたら、迷わずに助けに行きなさいって」
その言葉を聞き僕はかっこいいなと思った。きっと僕は、目の前に困っている人がいたら助けなきゃいけないと頭では思うが、実際に助けられる自信はない。
実際その状況になれば、誰もがそうなるだろう。
「そんなお父さんは、私が小学校二年生の時、近所で火事が起きて小さい子を助けるために、火の中に入って行って命を落としちゃったんだ」
誇らしげに話しているが、その目はどこか寂しそうだった。小さい子を助けるために、命を落とした。
世の中ではそんなことをすれば、英雄とかヒーローなんて呼ばれるだろう。ただし結局は呼ばれるだけ。
そんなニュースも数週間もすれば誰もが忘れてしまう。
もし自分の家族や身近な人だったのなら、僕はきっと耐えることなんて出来ない。なぜ他人のために命を懸けるんだ。死んだ人間は決して生き返らない。自分の命を犠牲にしてまでも他人を助ける意味なんてあるのか。
僕にはその意味を理解できずにいた。
「そうだったんだ・・・・・・」
彼女になんて言葉をかけるべきか僕には分からなかった。小学二年生と言うまだ幼い時期に、父親を失った彼女の気持ちを僕は理解することなんて出来ない。
きっとどうしようも無い程の悲しみや絶望が彼女を襲ったのだろう。そんなことを考えるとかける言葉なんて見つからない。
「その後、私は周りの子からお父さんがいない可哀想な子供って言われるようになったんだ。だからみんな気を使って、私に優しく接してくれるようになった」
彼女の話を僕はただ聞くことしか出来なかった。
「確かにお父さんは命を落としてしまった。だけどそのお陰で助かった命があるんだもん。だから本当はみんなと同じように接して欲しかった・・・・・・」
彼女の瞳が少し潤んでいた。きっと僕も同い年にそんな子がいたら可哀想だと憐れむだろう。でも彼女にとっては同情ではなく、みんなと同じように接して欲しかったんだ。
まだ小学生だった彼女にとって、みんなと違うように接されるのは辛いだろう。彼女の気持ちを考えると胸がズキリと痛む。
「ごめんね、こんな暗い話なんかしちゃって」
僕の反応を見て思ったのか、朱莉は謝罪の意を示す。
「全然大丈夫だよ」
僕から質問をしたのに彼女が謝るのはおかしい。思い出すだけでも辛いはずなのに、わざわざ話させてしまって僕の方が謝るべきだった。

「テレビでも見よっか」
彼女はそう言ってテレビの電源をつける。丁度クイズ番組がやっていて、その場の空気を変えてくれる。
朱莉が「クイズ番組やってる!」と言うのを見て、やっぱり彼女はクイズが好きなのだと分かった。いつも通りの彼女に戻って僕は安心した。
それから僕たちは時間も忘れ、テレビに夢中になっていた。
「この答えはBだな」
「いやAでしょ!」
などと二人でクイズを楽しんでいた。僕が間違えるとバカにしてきたり、逆に朱莉が答えを当てるとドヤ顔をしてきたり、本当に子供らしい。クイズ番組も終盤になってきて、ふと僕は時計に目を移す。
「二一時か・・・・・・え? 二一時!?」
思わず二度見してしまう。朱莉の家に着いたのは十九時頃だったので、もうかれこれ二時間も彼女の家にいることになる。
そろそろ帰らないと終電がきてしまうので僕は帰ることにした。
「ごめん僕もう帰るね。雨宿りさせてくれてありがとう」
「全然いいよ。気をつけて帰ってね」
彼女にお礼を告げて家を出る。しかし、雨はまだ降っている。
「あ、傘貸してあげるよ」
朱莉はビニール傘を差し出してくる。
「ありがとう、じゃあね」
もう一度お礼を告げて、彼女の家を後にした。ていうか、最初から傘を貸してもらえば良かったのでは?
そんなことを思ったが、もう遅いから考えるのをやめた。
女の子の家に入るなんて初めてで、どうなるかと思ったが、心配する必要などなかった。駅のホームは時間も時間なので閑散としている。
十分ほど経ってやって来た電車に乗り、僕は家へと帰る。いつもより帰る時間が遅くなってしまったため、両親は既に家に帰っていた。
いつもは僕の方が早く帰って来るが、今日は僕の方が遅くなってしまう。
「ただいま」
「おぉ遅かったな、おかえり」
遅くなった僕を叱るでもなく心配することも無く、いつも通りの父。うちの家は基本門限などもなく、全てが緩い。
そのためどこに行こうが、何時に帰ろうが怒られはしない。僕からしたらそれはありがたかった。
「遅かったけどどこか行ってたの?」
少し心配したようにキッチンから出てくる母。嘘をつく必要などもなく僕は素直に話す。
「雨が降ってきたから、友達の家で雨宿りさせてもらってた」
僕にとって朱莉が友達かどうかなんてよく分からなかった。だけど友達と言っても良いだろう。その方が彼女も喜びそうだし。
「そうだったのね。その友達にちゃんとお礼言いなさいね」
「うん、そうするよ」
友達が誰がなどについて深く追求はしてこなかった。僕にとってもその方がありがたい。もし女の子の家にいた、などと言ったら面倒くさいことになっていたから。
僕はその後、夕食と入浴を終わらせ自分の部屋へと行く。スマホを取り出し、無理やり交換させられた朱莉の連絡先にメッセージを送る。学校で雨宿りした時に強制的に交換させたれたのだ。
『今日は雨宿りさせてくれてありがとう』
端的に内容を伝えてスマホを閉じる。直接も伝えたししつこいかもしれないが、一応送っておいた。
五分も経たずにスマホが振動する。
『全然大丈夫だよ! わざわざメッセージありがとね!』
なんて返せばいいのか分からないので、僕は適当にスタンプを返して会話を終わらせる。今日は色々と疲れてしまい、ベットに横になるとすぐに深い眠りに入ってしまった。