「朝のホームルームはこれで終わります」
ホームルームが終わったあと、僕は工藤先生に呼ばれる。
昨日の一件があったから、呼ばれることはわかっていた。
「昨日のことで、何とか反省文三枚で許して貰えるようにしてもらったわ」
先生から三枚の原稿用紙を受け取る。
「彼女を思っての行動だったのは分かるわ。だけど次からは気をつけなさい」
「はい、すみませんでした」
先生に一礼して、僕は席に戻る。
「光希、大丈夫だったか?」
心配した顔で湊音が近寄ってくる。
そういえば湊音にも心配させてしまったな。
「あぁ大丈夫だよ。昨日は急に飛び出してごめん」
「別に謝ることは無いだろ。好きな人のためにすぐに行動できるお前が俺はかっこいいと思ったよ」
僕がかっこいい? そんなことはない。
だって僕は朱莉のために何もしてあげられてないから。
「僕は湊音が思ってるようなかっこいい人じゃないよ」
もしも湊音が僕の立場だったから彼はどうしていたかな。
「俺からしたらお前はかっこいいよ」
湊音は僕の肩を叩いて行ってしまった。
朱莉は昨日から病院で入院することになった。
クラスでは貧血で倒れたとなっているから、みんなそこまで心配してはいない。
だけどクラスの中心だった朱莉がいないと、いつもより教室は静かに感じる、
このクラスにとっても朱莉の存在は大きかったんだ。
彼女がいつ退院出来るかは分からない。
一日でも早く朱莉が戻ってくることを、僕は願う。
ホームルームが終わったあと、僕は工藤先生に呼ばれる。
昨日の一件があったから、呼ばれることはわかっていた。
「昨日のことで、何とか反省文三枚で許して貰えるようにしてもらったわ」
先生から三枚の原稿用紙を受け取る。
「彼女を思っての行動だったのは分かるわ。だけど次からは気をつけなさい」
「はい、すみませんでした」
先生に一礼して、僕は席に戻る。
「光希、大丈夫だったか?」
心配した顔で湊音が近寄ってくる。
そういえば湊音にも心配させてしまったな。
「あぁ大丈夫だよ。昨日は急に飛び出してごめん」
「別に謝ることは無いだろ。好きな人のためにすぐに行動できるお前が俺はかっこいいと思ったよ」
僕がかっこいい? そんなことはない。
だって僕は朱莉のために何もしてあげられてないから。
「僕は湊音が思ってるようなかっこいい人じゃないよ」
もしも湊音が僕の立場だったから彼はどうしていたかな。
「俺からしたらお前はかっこいいよ」
湊音は僕の肩を叩いて行ってしまった。
朱莉は昨日から病院で入院することになった。
クラスでは貧血で倒れたとなっているから、みんなそこまで心配してはいない。
だけどクラスの中心だった朱莉がいないと、いつもより教室は静かに感じる、
このクラスにとっても朱莉の存在は大きかったんだ。
彼女がいつ退院出来るかは分からない。
一日でも早く朱莉が戻ってくることを、僕は願う。