今現在、この大陸には5つの国と、国ではないが1つの組織がある。
5つの国とは、宗教国家セントアレイ、魔法国家ウィンドル、騎士の国トライデント、亜人国家エデン、そして我が剣の国デュランである。
そして残る組織というのが、冒険者ギルドだ。
ウィンドル以外の国には、独立した組織として存在する。
ギルドには、12歳から登録ができる。
ランク制が導入されてる。
上から順に、1級から10級まである。
そして特例として、特級がある。
仕組みは簡単だ。
まず、国や住民から依頼が来る。
そして冒険者ギルドが難易度によって、1級から10級に振り分ける。
その依頼書を、掲示板に貼り付ける。
冒険者は受けたい依頼書を持って、受付にいくシステムだ。
依頼を受けて、きちんとこなせば、ランクは上がっていく。
依頼は、自分のランク上下2つまでなら受けられる。
依頼は、多岐にわたる。
魔物退治、護衛、荷運びから、採取や、雑用まである。
俺は13歳で家を出て、剣聖でもある、叔父上シグルドに世話になった。
そして冒険者登録をし、軍学校に通いながら、ランクを上げて4級まであげた。
上級の一歩手前って感じだな。
軍学校に行ってなかったら、3級になれていたかもしれない。
だが、貴族になった今は、通っていてよかった。
貴族当主は、戦争への参加が義務付けられている。
俺は軍学校を卒業したので、尉官の少尉から始められる。
ちなみに10~7が下級、6~4が中級、3~1が上級と言われる。
俺は20の若造にしては、ランクが高い方ではある。
そんなことを思い出していると、冒険者ギルドにたどり着いた。
中に入り、お金を払うことで使用できる部屋に向かう。
そしてドアを開けると、中には6人の男女がいた。
「すまない、待たせたな。全員いるな?」
厳つい風貌のアロイスが、返事をする。
「へい、全員いますぜ。皆、団長から大事な話があるそうだ」
すると、皆が席に着き、俺に視線を送る。
「皆それぞれ忙しい中、よく集まってくれた。長々と話しても仕方ないので、さっさと言おう。知っている奴もいるが、俺は男爵家の次男でな。今回の戦争で、親父と兄貴が亡くなった。なので、急遽継ぐことになった」
すると、皆が騒つく。
「え?団長って貴族だったんですか?」
「オイラは知っていました!」
「へぇー、まあそうだろうとは思ってたけど」
俺は、手を叩く。
「はいはい、とりあえずは聞いてくれ。それでだな……流石に、今まで通りには活動はできない。なので解散か、アロイスに団長を譲るか、活動は減るが俺が団長のままか……お前達は、どうしたい?」
すると、皆はそれぞれ考えているようだ。
俺は、しばらく待つことにする。
すると、最年長のノイズが手をあげる。
「団長。良い機会なんで、冒険者そのものをやめようかと。あっしも歳が歳なんで。団長には、何度も命を救ってもらったのにすみません」
俺は寂しくなるなと思いつつも、暗くならないように心がける。
「なにを言っているんだ。ノイズこそ、自分の息子くらいの年齢の俺に、よく付いてきてくれた。感謝をしている。ありがとな、ゆっくり休んでくれ」
「もったいねえお言葉です。確かに、最初はどうなるか不安でした。しかしこの世知辛い世の中でも、身の危険を顧みず命を救ってくれた団長についていこうと思いました」
ノイズは、涙ながらに話した。
俺は、照れ臭くなった。
「貴重な戦力がいなくなったら困るしな。それに団員を守るのは、団長としては当然だ」
「いやいや、中々できることではありません。団長は年下ですが、尊敬できる人です」
「よせよせ、照れるじゃないか。……これから、どうするんだ?」
「田舎に帰ろうかと思います。息子も結婚して家を出たし、女房と静かにくらそうかと」
「そうか。もし王都に来ることがあれば、歓迎する。うちに来てくれ。なんなら奥さんも連れてな」
「ありがとうございます!女房も喜びます!」
「おう、待ってるよ。では、他は?」
すると、シノブが手をあげる。
「わたしは、団長についていきますよー。既にこの命は、団長に捧げていますから。というか、置いて行ったら泣きますよ?」
「お前は、相変わらずだな。良いんだぞ?これを機に離れても。お前ほどの腕前なら、引く手数多だろうに」
実際、そうなんだよな。
ちょっと残念なとこを除けば、見た目もスタイルも良し。
さらには、腕の良いアサシンだしな。
ランクも18歳なのに、3級だし。
あれ?俺なんで団長やっているんだ?とたまに思う。
「嫌です!団長についていきます!たとえ見た目がタイプじゃなくても、団長の側が良いんです!」
「いや、なんで俺は貶されるの?お前は、よくわからん。はい、次の人ー」
流された!とか聞こえるが、無視しよう。
すると、アロイスが言う。
「多分残りの奴らは、団長についていきたいってことですぜ?」
俺が仲間を見渡すと、皆が頷いている。
俺は心を込めて、頭を下げる。
「ありがとう、感謝する」
「やめてくだせい!」
「好きでついていくんです!」
「もっと謝ってもいいですよー?」
なんか、最後変なの聞こえたけど、気にしない。
流されたー!とか聞こえるけど、気にしないったら気にしない。
「では、俺がこのまま団長でってことでいいか?」
皆が、頷いている。
「わかった。では、俺が不在時には、アロイスに代理として動いてもらう」
「へい、わかりやした」
「では、ノイズを除く連中は、このまま実家に来てくれ。これから、俺の継承について話し合う。長い付き合いになるだろうから、お互いに自己紹介しておこう」
俺は皆が頷くのを確認し、部屋を出る。
俺は、仲間に恵まれてるな。
俺は照れ臭くて言えないが、そう思う。
5つの国とは、宗教国家セントアレイ、魔法国家ウィンドル、騎士の国トライデント、亜人国家エデン、そして我が剣の国デュランである。
そして残る組織というのが、冒険者ギルドだ。
ウィンドル以外の国には、独立した組織として存在する。
ギルドには、12歳から登録ができる。
ランク制が導入されてる。
上から順に、1級から10級まである。
そして特例として、特級がある。
仕組みは簡単だ。
まず、国や住民から依頼が来る。
そして冒険者ギルドが難易度によって、1級から10級に振り分ける。
その依頼書を、掲示板に貼り付ける。
冒険者は受けたい依頼書を持って、受付にいくシステムだ。
依頼を受けて、きちんとこなせば、ランクは上がっていく。
依頼は、自分のランク上下2つまでなら受けられる。
依頼は、多岐にわたる。
魔物退治、護衛、荷運びから、採取や、雑用まである。
俺は13歳で家を出て、剣聖でもある、叔父上シグルドに世話になった。
そして冒険者登録をし、軍学校に通いながら、ランクを上げて4級まであげた。
上級の一歩手前って感じだな。
軍学校に行ってなかったら、3級になれていたかもしれない。
だが、貴族になった今は、通っていてよかった。
貴族当主は、戦争への参加が義務付けられている。
俺は軍学校を卒業したので、尉官の少尉から始められる。
ちなみに10~7が下級、6~4が中級、3~1が上級と言われる。
俺は20の若造にしては、ランクが高い方ではある。
そんなことを思い出していると、冒険者ギルドにたどり着いた。
中に入り、お金を払うことで使用できる部屋に向かう。
そしてドアを開けると、中には6人の男女がいた。
「すまない、待たせたな。全員いるな?」
厳つい風貌のアロイスが、返事をする。
「へい、全員いますぜ。皆、団長から大事な話があるそうだ」
すると、皆が席に着き、俺に視線を送る。
「皆それぞれ忙しい中、よく集まってくれた。長々と話しても仕方ないので、さっさと言おう。知っている奴もいるが、俺は男爵家の次男でな。今回の戦争で、親父と兄貴が亡くなった。なので、急遽継ぐことになった」
すると、皆が騒つく。
「え?団長って貴族だったんですか?」
「オイラは知っていました!」
「へぇー、まあそうだろうとは思ってたけど」
俺は、手を叩く。
「はいはい、とりあえずは聞いてくれ。それでだな……流石に、今まで通りには活動はできない。なので解散か、アロイスに団長を譲るか、活動は減るが俺が団長のままか……お前達は、どうしたい?」
すると、皆はそれぞれ考えているようだ。
俺は、しばらく待つことにする。
すると、最年長のノイズが手をあげる。
「団長。良い機会なんで、冒険者そのものをやめようかと。あっしも歳が歳なんで。団長には、何度も命を救ってもらったのにすみません」
俺は寂しくなるなと思いつつも、暗くならないように心がける。
「なにを言っているんだ。ノイズこそ、自分の息子くらいの年齢の俺に、よく付いてきてくれた。感謝をしている。ありがとな、ゆっくり休んでくれ」
「もったいねえお言葉です。確かに、最初はどうなるか不安でした。しかしこの世知辛い世の中でも、身の危険を顧みず命を救ってくれた団長についていこうと思いました」
ノイズは、涙ながらに話した。
俺は、照れ臭くなった。
「貴重な戦力がいなくなったら困るしな。それに団員を守るのは、団長としては当然だ」
「いやいや、中々できることではありません。団長は年下ですが、尊敬できる人です」
「よせよせ、照れるじゃないか。……これから、どうするんだ?」
「田舎に帰ろうかと思います。息子も結婚して家を出たし、女房と静かにくらそうかと」
「そうか。もし王都に来ることがあれば、歓迎する。うちに来てくれ。なんなら奥さんも連れてな」
「ありがとうございます!女房も喜びます!」
「おう、待ってるよ。では、他は?」
すると、シノブが手をあげる。
「わたしは、団長についていきますよー。既にこの命は、団長に捧げていますから。というか、置いて行ったら泣きますよ?」
「お前は、相変わらずだな。良いんだぞ?これを機に離れても。お前ほどの腕前なら、引く手数多だろうに」
実際、そうなんだよな。
ちょっと残念なとこを除けば、見た目もスタイルも良し。
さらには、腕の良いアサシンだしな。
ランクも18歳なのに、3級だし。
あれ?俺なんで団長やっているんだ?とたまに思う。
「嫌です!団長についていきます!たとえ見た目がタイプじゃなくても、団長の側が良いんです!」
「いや、なんで俺は貶されるの?お前は、よくわからん。はい、次の人ー」
流された!とか聞こえるが、無視しよう。
すると、アロイスが言う。
「多分残りの奴らは、団長についていきたいってことですぜ?」
俺が仲間を見渡すと、皆が頷いている。
俺は心を込めて、頭を下げる。
「ありがとう、感謝する」
「やめてくだせい!」
「好きでついていくんです!」
「もっと謝ってもいいですよー?」
なんか、最後変なの聞こえたけど、気にしない。
流されたー!とか聞こえるけど、気にしないったら気にしない。
「では、俺がこのまま団長でってことでいいか?」
皆が、頷いている。
「わかった。では、俺が不在時には、アロイスに代理として動いてもらう」
「へい、わかりやした」
「では、ノイズを除く連中は、このまま実家に来てくれ。これから、俺の継承について話し合う。長い付き合いになるだろうから、お互いに自己紹介しておこう」
俺は皆が頷くのを確認し、部屋を出る。
俺は、仲間に恵まれてるな。
俺は照れ臭くて言えないが、そう思う。