突然,隣の席の子から声を掛けられ,一瞬戸惑った。

「はい,そうです!」

 もしかしたら私じゃなかったらどうしようかと思っていたけど,私に声を掛けてくれたみたいで安心した。

「もし良かったら,私と……友達になってくれませんか?」

「え?」

 一瞬,聞き間違いかと思った。

 けど,その子を見た感じ,聞き間違いではなさそうだった。

「ダメ………ですか?」

「全然ダメじゃないよ。いいよ。なろっか,友達」