「あ,今日から高校生なんだ。準備しないと……」

 ベッドから起き上がり,新しい制服に身を包み,階段を降りてリビングへと向かう。
  
「あら純麗,おはよう」

「おぉ,おはよう」

「2人共おはよう」

「朝ご飯もう作ってあるからね」

「うん,ありがとう。いただきます」

 丁寧に手を合わせ,朝ご飯を食べ始める。

「そういえば今日から電車通学だったよな?時間は大丈夫なのか?」

「大丈夫だよお父さん。ちゃんと時間は確認したし」

 相変わらず心配性なお父さんに思わず笑みが零れる。