私が幼い頃からずっと仲良くしてもらってる,私の幼馴染。私にとっては,お兄ちゃんみたいな存在。

 物心ついた頃から,私は玲紬さんに,密かに恋心を抱いていた。

「な,何だよお前。テメェには関係ないだろ」

「確かに関係ないやつかもしれない。けど,こんな状況を見て見ぬふりは出来ないので」

 笑顔で言い返しているが,その眼鏡越しの眼は笑っていない。

 「た,ただからかっただけだろ。光,陽翔。早く教室行こうぜ」

 「「あ,あぁ」」

 急に来た玲紬さんに怖気づいたのか,3人はそそくさと立ち去っていった。

「はぁ……あぁいう奴ほど群れでしか行動できないくせに態度はデケェよな。ホント意味分かんねぇ」