(まさか……そんなこと……)

 私は「ありえない」と思いながら,目を開く。

「え………」

 そこには,センター分けの前髪に黒縁の眼鏡をかけている人がいた。








れつ
「玲紬………さん?」


ほしの
 星野玲紬さんだ。やっぱりそうだ。間違いない,間違えるはずがない。