(怖い……なにも言い返せない……)

 見下すような目で,私のことを見る。その目が,私は苦手だ。

「お前は“オバケ”なんだから,こんなキラキラした場所にいたら消えちまうぞ(笑)」

「零の言う通りだ。大人しく暗い場所へ帰ったらどうだ(笑)」

「この学校はお前みたいなやつには似合わねえよ(笑)」
   もりもとみつる なかむらはると
 他の2人,森本光と中村陽翔も話に加わって,私のことをあざ笑う。


 あぁ……「また」だ。あの時と一緒だ。

 結局,何も変わってない。いつまでも“オバケ”のまま……

 私はいつまで,この地獄を味わい続ければ良いのだろう……