だから必死に勉強した。なのに……なんで……

「おい瑠璃川〜〜」

 名前を呼ばれ,後ろを振り返る。やっぱりあの3人だった。私の見間違いであってほしかった。

(なんか……こっちにきてる……?)

 3人がこちらへと近づいてきていた。

 逃げたい,今すぐに。逃げたいのに………

(駄目だ。足が動かない……)

 恐怖で足が竦んでしまい,私は逃げようにも逃げれない。

 そして気付けば,3人は私を取り囲むようにして立っていた。
             ひさもとれい
 そのうちの1人,主犯格である久本零が口を開く。

「瑠璃川,なんでお前こんな遠いとこに来たんだ?しかもこんなキラキラした学校に(笑)」