「俺は死んだら太陽になる!」
今にも折れそうな木の枝に立って貴方はそう叫んだ。

「ようちゃん危ないよ。早く降りてきて。」
そう言って上を見上げる。

貴方は、心配そうに見つめる私を見てニヤッと笑ってから、また空に目を戻した。

「ねえようちゃん聞いてる?ていうか、普通は死んだら星になるんじゃないの?」
「ひーちゃんは分かってないな。俺は朝からずっとみんなを応援していたいんだよ。 」
「なら死ななくていいじゃん。わざわざ太陽にならなくたっていいよ。」
「俺が太陽になりたい理由はそれだけじゃなくて…」

何かを言いかけたその時、強い風が吹いた。