お姉ちゃん…?私が…?
「希良梨」
希良梨…
希良梨は……
私の……
妹………?
「ずっと探してたんだ。
未来のこと。」
「ちょっとまって……」
希良梨は……
私の……
双子の妹………
−−−−−−−−−−昔の"私達"−−−−−−−−−−
「未来!」
「希良梨」
「今日さ拓海くんかっこよかったよね!
本当に好き!未来はどう?
いいと思う?」
「希良梨がそう思うならいいんじゃない?
応援するよ!りくにいってみたら?」
「確かに!親友だよね!あの2人!」
「そうそう!仲いいはずだよ!
まぁ1分差の姉になんでも任せろ」
「さすが!未来は頼もしいね
最近お母さん…忙しいみたいだし」
「わかる…。
でも女手一つで育ててくれてるから
余計感謝しかないね」
「うん。」
別の日。
「未来……」
「希良梨……」
「お母さん…なんで死んだの…?」
「自殺だって…警察は…」
「そんなわけない!お母さんがそんなこと…」
「でも…警察は!………」
「私達もお別れなのかもね」
「なんで!?」
「お母さんがなくなった以上
別々の家庭に行くよ、」
「そう…だね…」
「希良梨……じゃあね」
「未来も……忘れないでよ…?」
「お互いね。」
私達は手を降ってお互いの道へ進んだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
うそ…
希良梨って……
「思い出した?私達、本当は似た者同士なの」
希良梨はそうつぶやいた
「確かに…元の素材はにてるかも
しょせん双子だし…」
「高校が同じなのは本当にびっくり
流石だなって私は思ったよ」
私は覚えてない過去。
なんで忘れていたんだろう。
「でも私は希良梨と似てるなって
感じてはいたかも。
そこまでいじめてはなかったけど
角はやしてるあたりだけは」
私は信じても信じれなかった話だった
だって…
この空白の3年間私達は赤の他人だから
うそ…
でも双子。
二卵性のだからって…
「って未来!そんなことより!
拓海が殺したんでしょ?」
「あ!そうだった…いってくる!」
「昔からそう言って1人で何事もする!
たまには私を頼ってよ!お姉ちゃんなら」
「あーわかったよ…とりあえず行くよ!」
私達は立ち上がって拓海くんのとこに行った
私は過去から逃げていた
だから中学3年生より下の記憶など
一切ない
言われれば思い出す
けど…
希良梨は……
あ!拓海くん!!
「拓海くん!」
希良梨…声高くしたね…?
あれ?りく…は…?
「お…希良梨ちゃん!
と、未来ちゃん…?あ…そゆことか」
拓海くんが悟ったように言った
「拓海くんのおかげで思い出せたよ。
でもあなたがしたこと死んででも
償ってもらうから。
今すぐ、どうこうするってことはしない」
私は割って入った
「そんなことよりりくは?」
私は拓海くんにといつめた
「海に行ったよ」
私は希良梨にりくのことを目でお願いした
希良梨はその場を離れてまた海に向かった
「拓海くん」
「なに?」
「拓海くんが私のことを好きでいてくれたのは
嬉しかった。
でもなんで拓海くんは不登校になったの?」
「俺が不登校になったのは
未来ちゃん達のお母さんを殺した次の日。
ただ疑われるのが怖かった
その時でさえクラスから嫌われていたのに」
「ひど…い。
あなたが全て言えば!
私はいじめられてなかったし
希良梨ともきっと暮らせてた!」
私は勢いに任せて次から次へと
色々な感情がこみ上げて
言葉がたくさん出てきた
「りくのこと好きだったのが気に入らなかった
俺の親友を好きだった
この事実が嫌い。」
私は少し戸惑った。
だって……
だって……
「え…私……
りくのこと好きなんて思ったことないよ…
確かにかっこいいとは
思ったことあったかもしれない
でも…好き。付き合いたい。
なんて思ったことは1度もないよ…?」
「ふーん…」
「拓海くん!」
私は誤解からだったなんで信じれなかった
「そう…
そうやって!りくじゃなくて
拓海くんって呼んべよ!」
私は今までに感じたことのない怒りが
こみ上げてきた
「もういい…
これっきり。拓海くんなんて
大嫌い」
私は希良梨を追うように後を追いかけた
その時
後から手を引かれた
「なにっ…」
え……
拓海くんが私に
キスをした…
私は思いっきり突き放した
「いい加減にして!
本当にありえない!最低!!」
私はもう一度歩き始めた
最低どころじゃない、…
本当…
あ…
海にりくと希良梨がいた
「はぁ…もう!」
私はその二人に向かって走った
それに気づいたように
希良梨が私の横を通り過ぎていった
「希良梨…?」
「未来、次私が拓海くん追いかけるね」
私は頷いた
「ねえ!何してんの!りく!
こっちは今……」
「ごめん!未来!
諦めきれなかった。」
そう言って私の腕を引っ張った
強く抱きしめられた
「え、ちょ…りく?」
「ごめん…未来…」
私は気づいたらりくの背中に手を回していた
「俺……」
その時りくは私を離した
「ねえ…やめて…離さないで…」
私は自分からまた抱きついていた。
「未来…?」
「今りくに抱きしめられて
初めて一人じゃないんだって気付いたの…」
その時
りくが私の耳元で何かをそっとつぶやいた
うまく聞き取れない…
「え…?なに?」
「きすがくり」
きす…がくり?
「どゆこと…?」
「反対から言ってみて」
反対から…
「りくがすき」
「ありがとう。俺も」
あ!
りくが好き!?
「ちょっとー!」
「あれ?好きじゃないの?」
私はりくを離した
「言葉にしないとわからない?」
私はりくの肩を持って
キスをした
「大好き」
やっと気づいた
私が好きなのは………
りくだ……