「俺って、最強だろ?」 そう言って自信満々に笑う君のことが大好きだった。 君と過ごした日々はどれも大切な時間で、 あの時の僕は青春という輝かしい時を過ごしていた。 全部、全部、僕にとって君は、 憧れの存在だったんだ。 「……もう少し、響と一緒に生きたかったな」 それなのに君はもう、この世にはいない。 『あの夜に焦がれる。』 これは僕と、死んでしまった君との、ある夏の話。