そんな思いを残しながら、教室にはいる。
席は翔くんの後ろ。くじだったが、我ながらいい席を引いた。
「真穂。おはよう!」
「おはよう。」
この子は絵里ちゃん。私と同じ班で、親友だ。今日もポニーテールを揺らしながら元気に話しかけてくれる。
「ねえねえ、もうすぐバレンタインデーじゃん?…誰かに渡すの〜?」
と、まだ来ていない翔くんの席を見ながら言う。
「え、えっと…まだ分かんない…。絵里ちゃんには渡すよ。」
「ありがとう!私も渡すね〜。でも…本当に渡さなくていいの?当たって砕けろでしょ。」
「砕けちゃダメだよ…。」
渡したい。でも、何を渡すべきか、どうやって渡したらいいか、渡して大丈夫なのか。疑問で溢れかえってしまう。
バレンタインデーの夕方、私は翔くんを呼び出す。誰もいない屋上で、私はチョコを渡す。
「ありがとう」と、翔くんはかっこよく受け取り、2人は付き合うことになる…!
「…おーい。織部ー。」
「はっ…!」
いけない!つい妄想の世界に浸ってた…。すぐにプリントを前から受け取り後ろに渡す。
…でも、あんなことになったらいいのになぁ…。
まあとりあえず、女子に渡す用のお菓子を作るためにレシピを検索する。
夕暮れのオレンジ色がバスの中まで入ってきていた。
カップケーキ、ブラウニー、マカロン、クッキー…あ、ガトーショコラとかいいかも。去年は受験で時間なかったからチョコバーだったから今年はちょっと頑張りたいんだよね。
翔くんのは…。
なんとなくレシピ集に目を通す。…スノーボール…いいかも…。これならチョコじゃないから気軽に渡せそうだし、私が言えば告白にもなりそう。…作ってみようかな。
席は翔くんの後ろ。くじだったが、我ながらいい席を引いた。
「真穂。おはよう!」
「おはよう。」
この子は絵里ちゃん。私と同じ班で、親友だ。今日もポニーテールを揺らしながら元気に話しかけてくれる。
「ねえねえ、もうすぐバレンタインデーじゃん?…誰かに渡すの〜?」
と、まだ来ていない翔くんの席を見ながら言う。
「え、えっと…まだ分かんない…。絵里ちゃんには渡すよ。」
「ありがとう!私も渡すね〜。でも…本当に渡さなくていいの?当たって砕けろでしょ。」
「砕けちゃダメだよ…。」
渡したい。でも、何を渡すべきか、どうやって渡したらいいか、渡して大丈夫なのか。疑問で溢れかえってしまう。
バレンタインデーの夕方、私は翔くんを呼び出す。誰もいない屋上で、私はチョコを渡す。
「ありがとう」と、翔くんはかっこよく受け取り、2人は付き合うことになる…!
「…おーい。織部ー。」
「はっ…!」
いけない!つい妄想の世界に浸ってた…。すぐにプリントを前から受け取り後ろに渡す。
…でも、あんなことになったらいいのになぁ…。
まあとりあえず、女子に渡す用のお菓子を作るためにレシピを検索する。
夕暮れのオレンジ色がバスの中まで入ってきていた。
カップケーキ、ブラウニー、マカロン、クッキー…あ、ガトーショコラとかいいかも。去年は受験で時間なかったからチョコバーだったから今年はちょっと頑張りたいんだよね。
翔くんのは…。
なんとなくレシピ集に目を通す。…スノーボール…いいかも…。これならチョコじゃないから気軽に渡せそうだし、私が言えば告白にもなりそう。…作ってみようかな。