朝8時
昨日のことはまるで夢みたいだった
蓮の儚い顔。
なんだろう…
少し複雑な気持ちだった
今日は土曜日。
なにもないから私は少し散歩に
出かけることにした
着替えて髪の毛をくくっていると
「あなたがこんなことしなければ!!」
とお母さんの声とともに
ガッシャーン!!
皿の割れる音がした。一階からだ。
私は静かに階段を降りた
「おまえ…危ないだろ!いくらなんでも」
お父さん…帰ってるんだ…
「あなたと結婚しなければ華夏は幸せだった!
そう思わないの!?!?」
私…?
「仕方ないだろ!華夏は俺の子じゃない!」
─────え?
「どういうこと……」
私は声が漏れていた。
「え?華夏いるのか?」
お父さんが階段を覗き込んだ
「お父さんの子じゃないって聞こえて
気のせいだよね、?
ごめん、耳おかしいみたい」
私は慌ててそういった
「聞き間違えでもないよ。ねぇお母さん」
「そんなの知らないわよ!!
喋りかけないで!!」
お母さんが声を張り上げてる。
リビングを除くと家がぐちゃぐちゃだった
「ねぇ…お母さん…なにしたの、?」
「だから喋りかけんなって言ってるでしょ!!」
お母さんが悲鳴混じりの声で言った
「ご…ごめんなさ…い」
私はリビングに一歩入った
写真たてが割れていた
そこには知らない男性とお母さんが並んでいた
二人の間には……これ私、?
「これどゆこと…?」
私はそれをお母さんに見せた
「前のあんたの父親!
忘れんなよ!!
こんなクズ、あんたのお父さんなわけない!」
とお母さんがお父さんに視線を移した
「お母さん、落ち着いて。」
絞り出した声は震えていた
「華夏、お前家でてけ。もう必要ない」
「え、?」
「そうよ。あんたがでてけば私は楽。
クズとも話し合えるし」
私は予想外の発言に後ずさりをした。
「でてけって……」
2人は私を睨みつけた
「わかった……でも……
2人共最低!!」
私は勢いよく家を飛び出した。
ガチャ。
私は走って西校舎に向かった。
西校舎に行ったけど
西校舎は人がいっぱいいた。
ふと学校の看板に目をやった。
【桜丘高校体育祭!!】
と大きく書いてあった。
体育祭…?あ、学校行ってなかったから
わからなかった
私は急いで方向を変えて東校舎に向かった
「すいません通ります!」
と何回言ったことか…
森の中の道をひたすら真っすぐ行って
東校舎が見えたら右に曲がる!
「ついた…」
私は屋上に駆け上がった
すぅーーはぁーー
大きく息を吸って
私が生きていることを感じた。
この自由な感じ。
空気が美味しく感じた。
床を見て私はついに涙が出てきた
「あれ?なんでだろう」
上を見たら雲一つない晴れだった
なんとなく私は立ち上がって階段とは反対側に
行ってみた
そこには海が見えた
「え…?」
ざー…ひー…さばー…
鳥の声。波の音。
なんてここはこんなにも自由なんだ…
私は気づいたら叫んでた
「うわぁーーーーーーー!」
私はその場に寝て周りを見た。
なんでこんなに親近感があるの?
あの記憶はなんだろう…
「華夏ここにいたのか。今日体育祭だぞ?」
後ろから不意に蓮が来た
「あ、蓮!」
私は飛び起きた。
「ベランダ見ても華夏いなかったし」
そう言って蓮は私の隣に座った
私はごめんと答えた…
ん?なにかおかしい……
「って……あ!?え!?!?」
「なんだよ」
蓮が笑った
「記憶……戻った…の?ベランダって……」
「まぁ、そんな感じかな。」
「良かった………」
私は涙を拭いた。
「あ、蓮、体育祭は、?スッキリとした気持ちで
できたはずでしょ?蓮がいないと皆悲しむよ」
「俺、体育祭嫌いなんだよ。」
つい…
「どうして?」
と聞いてしまった。
蓮の瞳には青い海が広がっていた
「華夏が言う通り、皆が俺のこと足速いって
思ってて負けたら全部俺のせいにしてくるから
って俺何いってんだろう…」
「そうなんだ…私もわかるよ。」
「え、?」
「変に期待されてて、失敗すると責められる。
挙句の果てには嫌われる。理不尽だよね、
この世界は…自由なんてない…
ねぇ…蓮…どうしよう…」
「理不尽…そうだな…
華夏…ここが自由なんじゃないのか?」
「え、?」
「海が見えて、鳥の声が聞こえて、
青空。何なら夕日が見える。朝日も。」
「最高…だね…」
私達は青空が赤茶色に染まるまで一緒にいた
「お前、今日なにがあったか言ってみろよ。」
「なんであんたに?」
「俺にじゃない。あの海に。」
と蓮は海を指さした
太陽が沈みかかっていた。
「今日、朝に親が喧嘩していたの。
お母さんがお皿を投げたり最悪だった。
家もぐちゃぐちゃ。
なによりお父さんが本当のお父さんじゃない
ってことを聞いて2人に出てけって言われたの。
素直に出てきたけど。
家を出たときに通りすがりの人にも
自由なんて私にはあっちゃいけないんだよ、
許されないのって皆から言われてる気がした。
海は私を捨てないでいてくれるかな?」
私はまた流れてきた涙を服で拭った
「自分以外が許さないとか自由はないなんて
言う資格ないだろ。
前のお前はもっと自由だっただろ!!」
蓮が必死にそういった
「蓮ならわかるのかな。
私中学生の頃の記憶がないの。
知ってると思うけどもう思い出せない過去なの
だからどういう人だったのか聞こうと思って」
蓮は不思議そうな顔をしていった
「そうだな…とにかく明るかった。
好奇心旺盛って感じ…
でも仲いい子はいなかったな。俺思い出した」
「そう…なんだ。何を思い出したの?」
「ん?なんでもない…」
あたりは真っ暗になった。
「華夏帰らなくていいのか?」
「でてきたんだよ?帰れるわけないじゃん。
蓮は帰りな。もう9時すぎたよ?」
蓮は首を振った
「いーや!
華夏帰らないなら俺も帰んない」
蓮は起き上がった
「ねぇ蓮…私自由を見たい!」
不思議と私の夢を蓮なら叶えてくれると思った。
「やっと中学のお前だな。
俺に昔そう言ったんだよ。
私自由になりたい。空に行きたいって。
あのときの俺、人生の半分以上華夏だった」
「ごめん蓮。わがまま言って」
「ううん、それたけが俺の生きがいだった。
華夏だけが…
中学時代の俺なんて逃げ場がなくて、
いつも暗かったんだよ。
その横で華夏はずっと俺を笑わせてた。
いつも俺の友達が俺になんか言っても
黙って、それを聞き流してた。
そんなときにね急に現れた人が
俺にいったんだよ。
【自由、探してるんでしょ?
自分の自由なんて無限大にあるんだよ。
それを探して、もし見つけたら
私の横で蓮くんから笑ってよ。】
って。まぁなにそれって感じだよね。
それで華夏と高校になってクラスもまた
同じって運命だと思った」
………自由が無限大…かぁ
でもなくてよかったかも。
「で、自由見つけたの?」
「【芸術】っていう、
素晴らしい自由に出会えたよ。
俺の自由は絵と写真。」
「次、新しい作品作ったら教えて」
「もうほぼ完成間近のあるけど見る?」
わたしはもちろんと頷いた
「俺の基地に連れて行く。」
蓮は校舎の中に入った。
東校舎のなかは普通の学校。
これはあとから知ったけど東校舎は
もし災害とか起きた時ようのよびの校舎らしい
だからこんなにきれいなんだ。
1週間に一回。
清掃員の方がこの校舎を隅々まで
掃除してくださっているらしいけど
屋上は行ったことがないって。
「華夏ここ。」
そこには
【美術準備室】
とかいてある教室だった
私はその教室に入ったけど真っ暗だった
「ここ電気はないわけ?」
「あるよ」
カチッ
オレンジ色の丸い電気がついた
「わぁ……
これ全部蓮が…?」
「違うよ。こっちの作品はある人が書いた
やつでこっちが俺」
「へー…ってずっと気になってたんだけど。
ある人ってなに?」
「お前に説明してどうすんだよ」
蓮は私の額をつついた
「痛。」
「で、この作品の名前どうしようかなって」
その絵は青と黄色と赤色と
色んな色が重なり合っている。
「俺、個性って名前にしようと思ったんだけど、
なんかピンとこなくて」
蓮が頭をかいた
「記憶……」
私はその絵を見つめてつぶやいた。
「記憶?」
「この作品の名前!【記憶】がいいよ!
この色んな色が混ざって別な色になっている
感じ!
記憶と同じ。色んな記憶が重なってまた別な
記憶が出来上がるの!」
「記憶……ありがとう華夏!!」
私達は顔を見合わせてまたとあるものを用意した
それをとある場所において
屋上に走った
「蓮!!」
「華夏!!」
「せーの!!」
手を繋いで2人で屋上から飛び降りた
私は空中にいるときはすごい浮いている気がした
ドンッ
そう、さっき用意したものは
陸上部とかが使っている緑のふかふかのまっと
「いって…」
「いった…」
二人で顔を見合わせて笑った
「華夏、お前本当に面白いよ」
「また新しい記憶が出来あがったね」
2人で思い出し笑いをして吹き出した
「華夏はバカだな」
私はふふと笑った
「ねぇ蓮みて」
私は上を指した
「……自由……」
「これが本当の自由だよね……」
しばらく無言が続いた。
「ねぇ蓮。記憶が戻ったら何するってあんた
いったんだっけ?そんなこと言ったよね?
なにするって言ったの?」
「あぁ…告白。今じゃもうどうでもいい」
「うん…好きとか嫌いとか。色が混ざってる」
「華夏、お願いがある。」
昨日のことはまるで夢みたいだった
蓮の儚い顔。
なんだろう…
少し複雑な気持ちだった
今日は土曜日。
なにもないから私は少し散歩に
出かけることにした
着替えて髪の毛をくくっていると
「あなたがこんなことしなければ!!」
とお母さんの声とともに
ガッシャーン!!
皿の割れる音がした。一階からだ。
私は静かに階段を降りた
「おまえ…危ないだろ!いくらなんでも」
お父さん…帰ってるんだ…
「あなたと結婚しなければ華夏は幸せだった!
そう思わないの!?!?」
私…?
「仕方ないだろ!華夏は俺の子じゃない!」
─────え?
「どういうこと……」
私は声が漏れていた。
「え?華夏いるのか?」
お父さんが階段を覗き込んだ
「お父さんの子じゃないって聞こえて
気のせいだよね、?
ごめん、耳おかしいみたい」
私は慌ててそういった
「聞き間違えでもないよ。ねぇお母さん」
「そんなの知らないわよ!!
喋りかけないで!!」
お母さんが声を張り上げてる。
リビングを除くと家がぐちゃぐちゃだった
「ねぇ…お母さん…なにしたの、?」
「だから喋りかけんなって言ってるでしょ!!」
お母さんが悲鳴混じりの声で言った
「ご…ごめんなさ…い」
私はリビングに一歩入った
写真たてが割れていた
そこには知らない男性とお母さんが並んでいた
二人の間には……これ私、?
「これどゆこと…?」
私はそれをお母さんに見せた
「前のあんたの父親!
忘れんなよ!!
こんなクズ、あんたのお父さんなわけない!」
とお母さんがお父さんに視線を移した
「お母さん、落ち着いて。」
絞り出した声は震えていた
「華夏、お前家でてけ。もう必要ない」
「え、?」
「そうよ。あんたがでてけば私は楽。
クズとも話し合えるし」
私は予想外の発言に後ずさりをした。
「でてけって……」
2人は私を睨みつけた
「わかった……でも……
2人共最低!!」
私は勢いよく家を飛び出した。
ガチャ。
私は走って西校舎に向かった。
西校舎に行ったけど
西校舎は人がいっぱいいた。
ふと学校の看板に目をやった。
【桜丘高校体育祭!!】
と大きく書いてあった。
体育祭…?あ、学校行ってなかったから
わからなかった
私は急いで方向を変えて東校舎に向かった
「すいません通ります!」
と何回言ったことか…
森の中の道をひたすら真っすぐ行って
東校舎が見えたら右に曲がる!
「ついた…」
私は屋上に駆け上がった
すぅーーはぁーー
大きく息を吸って
私が生きていることを感じた。
この自由な感じ。
空気が美味しく感じた。
床を見て私はついに涙が出てきた
「あれ?なんでだろう」
上を見たら雲一つない晴れだった
なんとなく私は立ち上がって階段とは反対側に
行ってみた
そこには海が見えた
「え…?」
ざー…ひー…さばー…
鳥の声。波の音。
なんてここはこんなにも自由なんだ…
私は気づいたら叫んでた
「うわぁーーーーーーー!」
私はその場に寝て周りを見た。
なんでこんなに親近感があるの?
あの記憶はなんだろう…
「華夏ここにいたのか。今日体育祭だぞ?」
後ろから不意に蓮が来た
「あ、蓮!」
私は飛び起きた。
「ベランダ見ても華夏いなかったし」
そう言って蓮は私の隣に座った
私はごめんと答えた…
ん?なにかおかしい……
「って……あ!?え!?!?」
「なんだよ」
蓮が笑った
「記憶……戻った…の?ベランダって……」
「まぁ、そんな感じかな。」
「良かった………」
私は涙を拭いた。
「あ、蓮、体育祭は、?スッキリとした気持ちで
できたはずでしょ?蓮がいないと皆悲しむよ」
「俺、体育祭嫌いなんだよ。」
つい…
「どうして?」
と聞いてしまった。
蓮の瞳には青い海が広がっていた
「華夏が言う通り、皆が俺のこと足速いって
思ってて負けたら全部俺のせいにしてくるから
って俺何いってんだろう…」
「そうなんだ…私もわかるよ。」
「え、?」
「変に期待されてて、失敗すると責められる。
挙句の果てには嫌われる。理不尽だよね、
この世界は…自由なんてない…
ねぇ…蓮…どうしよう…」
「理不尽…そうだな…
華夏…ここが自由なんじゃないのか?」
「え、?」
「海が見えて、鳥の声が聞こえて、
青空。何なら夕日が見える。朝日も。」
「最高…だね…」
私達は青空が赤茶色に染まるまで一緒にいた
「お前、今日なにがあったか言ってみろよ。」
「なんであんたに?」
「俺にじゃない。あの海に。」
と蓮は海を指さした
太陽が沈みかかっていた。
「今日、朝に親が喧嘩していたの。
お母さんがお皿を投げたり最悪だった。
家もぐちゃぐちゃ。
なによりお父さんが本当のお父さんじゃない
ってことを聞いて2人に出てけって言われたの。
素直に出てきたけど。
家を出たときに通りすがりの人にも
自由なんて私にはあっちゃいけないんだよ、
許されないのって皆から言われてる気がした。
海は私を捨てないでいてくれるかな?」
私はまた流れてきた涙を服で拭った
「自分以外が許さないとか自由はないなんて
言う資格ないだろ。
前のお前はもっと自由だっただろ!!」
蓮が必死にそういった
「蓮ならわかるのかな。
私中学生の頃の記憶がないの。
知ってると思うけどもう思い出せない過去なの
だからどういう人だったのか聞こうと思って」
蓮は不思議そうな顔をしていった
「そうだな…とにかく明るかった。
好奇心旺盛って感じ…
でも仲いい子はいなかったな。俺思い出した」
「そう…なんだ。何を思い出したの?」
「ん?なんでもない…」
あたりは真っ暗になった。
「華夏帰らなくていいのか?」
「でてきたんだよ?帰れるわけないじゃん。
蓮は帰りな。もう9時すぎたよ?」
蓮は首を振った
「いーや!
華夏帰らないなら俺も帰んない」
蓮は起き上がった
「ねぇ蓮…私自由を見たい!」
不思議と私の夢を蓮なら叶えてくれると思った。
「やっと中学のお前だな。
俺に昔そう言ったんだよ。
私自由になりたい。空に行きたいって。
あのときの俺、人生の半分以上華夏だった」
「ごめん蓮。わがまま言って」
「ううん、それたけが俺の生きがいだった。
華夏だけが…
中学時代の俺なんて逃げ場がなくて、
いつも暗かったんだよ。
その横で華夏はずっと俺を笑わせてた。
いつも俺の友達が俺になんか言っても
黙って、それを聞き流してた。
そんなときにね急に現れた人が
俺にいったんだよ。
【自由、探してるんでしょ?
自分の自由なんて無限大にあるんだよ。
それを探して、もし見つけたら
私の横で蓮くんから笑ってよ。】
って。まぁなにそれって感じだよね。
それで華夏と高校になってクラスもまた
同じって運命だと思った」
………自由が無限大…かぁ
でもなくてよかったかも。
「で、自由見つけたの?」
「【芸術】っていう、
素晴らしい自由に出会えたよ。
俺の自由は絵と写真。」
「次、新しい作品作ったら教えて」
「もうほぼ完成間近のあるけど見る?」
わたしはもちろんと頷いた
「俺の基地に連れて行く。」
蓮は校舎の中に入った。
東校舎のなかは普通の学校。
これはあとから知ったけど東校舎は
もし災害とか起きた時ようのよびの校舎らしい
だからこんなにきれいなんだ。
1週間に一回。
清掃員の方がこの校舎を隅々まで
掃除してくださっているらしいけど
屋上は行ったことがないって。
「華夏ここ。」
そこには
【美術準備室】
とかいてある教室だった
私はその教室に入ったけど真っ暗だった
「ここ電気はないわけ?」
「あるよ」
カチッ
オレンジ色の丸い電気がついた
「わぁ……
これ全部蓮が…?」
「違うよ。こっちの作品はある人が書いた
やつでこっちが俺」
「へー…ってずっと気になってたんだけど。
ある人ってなに?」
「お前に説明してどうすんだよ」
蓮は私の額をつついた
「痛。」
「で、この作品の名前どうしようかなって」
その絵は青と黄色と赤色と
色んな色が重なり合っている。
「俺、個性って名前にしようと思ったんだけど、
なんかピンとこなくて」
蓮が頭をかいた
「記憶……」
私はその絵を見つめてつぶやいた。
「記憶?」
「この作品の名前!【記憶】がいいよ!
この色んな色が混ざって別な色になっている
感じ!
記憶と同じ。色んな記憶が重なってまた別な
記憶が出来上がるの!」
「記憶……ありがとう華夏!!」
私達は顔を見合わせてまたとあるものを用意した
それをとある場所において
屋上に走った
「蓮!!」
「華夏!!」
「せーの!!」
手を繋いで2人で屋上から飛び降りた
私は空中にいるときはすごい浮いている気がした
ドンッ
そう、さっき用意したものは
陸上部とかが使っている緑のふかふかのまっと
「いって…」
「いった…」
二人で顔を見合わせて笑った
「華夏、お前本当に面白いよ」
「また新しい記憶が出来あがったね」
2人で思い出し笑いをして吹き出した
「華夏はバカだな」
私はふふと笑った
「ねぇ蓮みて」
私は上を指した
「……自由……」
「これが本当の自由だよね……」
しばらく無言が続いた。
「ねぇ蓮。記憶が戻ったら何するってあんた
いったんだっけ?そんなこと言ったよね?
なにするって言ったの?」
「あぁ…告白。今じゃもうどうでもいい」
「うん…好きとか嫌いとか。色が混ざってる」
「華夏、お願いがある。」