「やほ」

2人で歩いてるだけなのになんか…

久しぶりだからかな?

なんでだろう。

「僕ちょっと飲み物買ってきますね。」

「うん」

はぁさむい…

冬って冷え込みがすごいな

そんな事を考えてると目の前から

男性二人が歩いてきた

「え、姉ちゃん1人?俺達とホテル行こうぜ」

すごくヤクザ感。

ひと目見てこの二人は悪い人だなって

わかるような感じ

絵に書いたような悪い人。

「え…?ごめんなさい。」

その瞬間私は腕を掴まれた。

「ちょ離してください…」

ドンッ

人がぶつかった

「あ、助け…て、?って蓮?!」

「お前ら何この底辺みたいなことやってんだよ
 この汚い手離せ」

蓮からこんなに口悪い言葉が出てくるなんて

「はぁん?お前どっから来たんだよ?
 この姉ちゃんは俺の新しい彼女だからな」

「何いってんだよ。この子は僕の彼女だ。
 嘘つくなこの変態じじぃ」

彼女…??聞き間違いかな、??

「ちっ、行くぞ」

男の人2人は行った

「あ、ありがとう…
 ってゆーか変態じじぃって…」

小学生みたいだなって思って少し笑った

「大丈夫ですか?華夏さん。」

「うん」

「僕、華夏さんのこと思い出したいです。
 思い出したら告白したいです。」

「わかった。………え!!!??」

告白って……いま言った!?

「だって…僕多分華夏さん好きです。」

「え、あのいや……そんな当たり前のように
 言われても……」

思い出されたら困る…あの過去だけは…

知らないでよ。

「だめですか?」

「あーわかった!わかったから!止まって!」


「ありがとうございます。
 じゃあ今日からずっと好きでいますね」

「なんで?」

「好きに理由は必要ですか?
 まぁ単純に前の心があるし」

「下心!?!?え……」

「聞き間違いです!前の心です!前の心が
 華夏さんのこと好きって言ってるんです」

そんな…無責任な。

「まぁありがとう、帰るよ」

「華夏!」

「華夏…?呼び捨て…やめてよ」

「呼び捨てで呼べる関係じゃないんですか?」

「タメ…あ、ぁもういいよ」

蓮が少しうつむいた。

「近い関係なりたいのに」

「蓮って私の年下だっけ?」

私は冗談半分で言った。

「同じクラスって言ったの華夏さんですよ。
 あ、じゃあ、僕3月生まれです」

「私4月。」

そう。年の差はほぼ一個。

でも関係としては兄弟だから

その方がいいのかも

「好き。華夏さん」

「うん…でもそれなのに…
 蓮はなにも覚えてないんでしょ?」

「はい…」

「あ、」

「帰りましょう」

「………」

私は歩き出した

もう8時だよ。

蓮の記憶がなくなってからの日々は

なぜかあっという間に感じていた

蓮ひどいよ

今好きって。

最低……

最低は蓮じゃん…

私は家についてすぐにお風呂に入って寝た

まだ9時だったけど疲れたような気がしたから。