ん……

すごい悪夢を見た気がする

すごく長い。

いつもどおり目を覚ました


「あ、華夏…大丈夫?…」



「お母さん?」

「良かった…痛いとことかある?」

「…すごい怖い夢見たの…」

「大丈夫、?」

「え?ってかなんで?」

「え?覚えてないの、?事故にあったんだよ。
 3日前。」

「夢じゃなかったんだ」

事故って。本当だったんだ。

「あ!蓮は!?」


「蓮くん、まだ目覚まさないみたい。
 今日お見舞い行くけど来る?」

「うん。蓮が…私を守ってくれたの。
 本当はひかれるのは私だったの…」


「え………?そうだったんだね」

お母さんは私の背中を優しくなでてくれた

その後お母さんと2人で蓮の病室に向かった

「あ、こんにちは。」

お母さんが挨拶をした

その先に蓮と蓮ママがいた。

「あら、華夏ちゃん!蓮今目覚めたとこなの!                  
 華夏ちゃんママ話があるからちょっと
 来てくれない?」

「あ、はい!」

お母さんが病室をでた

私は重い足取りで蓮に近寄った

「大丈夫…?蓮……ごめんね。」

…………

「す、すいません…ど、どちら様ですか、?」

「え…?華夏だよ。
 こんな時までふざけないでよ〜!」

私は蓮の顔を触った

それを避けるように蓮は言った

「すいません。出ていってほしいです」

「蓮…?」

私は嫌な予感がした。

──────記憶がないんじゃないかって

 「出ていってください。」

私は出ていった

……

出てすぐに蓮のお母さんが来た

「あれ?蓮は?話したの?」

「なんか蓮、私のことわからなくなってました」

「あ、まさか…」

蓮のお母さんは走って蓮の病室に行った

私は病室のドアの前で話を聞いた。

「蓮」

「ん?」

「蓮、華夏ちゃんってわかる?」

「華夏…?わからないけど…誰?」

「病院の先生にさっき言われた。
 脳の一部を損傷していてなんかの記憶がないか       
 もしれないって。
 もしくは記憶障害なるかもって」

「ってことはその華夏って人の記憶だけがない
 ってこと?」

「多分」



え………蓮……なんで

蓮は私のことだけ忘れたんだ。

その後聞いたんだけど、

蓮、本当に私だけを忘れたみたい