びびびびび

朝の6時30分。

いつもどおり目覚ましがなった

「んんー…もう少しだけ」

ピッ。

「あぁでも起きないと……」

私は真横のカーテンを開けた

眠…

今日も朝か。

私は起き上がり一階に降りた

「んーおはよ」

お母さんが料理をしていて

お父さんが新聞を読んでいた

いつもの光景

「あ、華夏、今日は早いんだね。おはよ」

私は頷いていつもご飯を食べるとこの椅子に
座った

目の前の朝ご飯を食べながら

ニュースを見た

「今日の天気は、朝は大雨警報が出ております
 出かける際は大きめの傘を持ち歩いてください。」

「こんなに雨なのに…休みにはならいんだ」

私はつぶやいた

「傘持っていきなさいよ」

「いらない。邪魔」

お母さんはため息をついた

「華夏。お母さんの言う事聞きなさい。」

「はいはい。お父さんはいいですよね!」

お父さんはずるいよ。いつもマイペースで

悩みなんてないでしょ。

私はご飯を食べ終えて、洗面所に向かった

顔をバシャバシャと洗って

髪の毛を一本に結んで

前髪を整えて

歯を磨いて

私は部屋に戻った

あとは着替えて、持ち物入れて行くだけ

制服に着替えようとしたとき

1枚の紙がひらひらとおちた

「あ、これ」

【明日朝、一緒に行けない。ごめん!蓮より。】

そうだったわ

いつも朝一緒に行ってるのに…

彼女でもできたのかな?

そう考えたら私はニヤニヤしてしまった

よし!蓮のあとをついてみよう!

蓮は家が隣だからいつもベランダで話している。

いつも二人でいるしねぇ

今日はベランダからこっそりと蓮が出ていくのを見て私も家を出た

「あ、蓮、行った!」

私は家を飛び出た

「行ってきます!!」

「行ってらっしゃい!気をつけるのよー」

「はーい!」

私はまるでストーカーのようについて行った

何してんだ私

ってか1人で行くの?

私と行かない意味は何よ!?

ふん!

私は先回りして蓮より先についた

でもその後自分の靴箱にいった

え…

「な…にこれ、」

私は自分のシューズを触った

すごい濡れてる。それにゴミも石も入ってる。

ん?なにこの紙

【お前、最低。
 親友の好きな人奪っておいて
 学校なんか来るな。
 どの気持ちでこれ見てる?
 親友にこれ言われてどう?お前なんか消えろ】

梨奈の字で。

それでも一文字一文字が凶器に見えた。

その時1個のグループめーるから何かきた

ピコン

ん?

そこには写真付きのメッセージが送られてた

「あ、華夏おはよ」

蓮だった。そんなことより……

この写真って……わたしの机のやつだよね、?

送られてきた画像には

私の机一面に悪口が刻まれていた

私は走って教室に行った

ガラガラガラ

上から水が降ってきた。

「ひやっ……つめ……」



「おい、華夏!!」

その時廊下から蓮が走ってきた

蓮は状況を理解できてない様子だった

「あぁ華夏の幼馴染の蓮だ!」

梨奈が蓮飛びついた

「あ、こんなとこいたらこのブスみたく
 濡れちゃうよ。あっち行こう」

梨奈は私の席に蓮を連れて行った

私はその後を走って追いかけた

「お前ら…」

蓮は私の机を見て唖然とした

私は走って教室を出た

この時間なら体育館もう開いてるはず

その後を蓮が追いかけてきたけど私は

とりあえず逃げるように走った

体育館についた頃。

「はぁ…はぁ…はぁ…お前!」

「何よ!!来ないで!蓮なんか……」

私は泣いた。

「大丈夫かよ…」

蓮は私を支えるように優しく抱きしめてくれた

「ごめん…私帰るね。水で濡れちゃったよね。
 これで拭いて、ごめん…バイバイ」

と私はハンカチを渡した

蓮はでていった私の後ろ歩いてきた

私は学校を出ていつもの道を帰った

ゴロゴロゴロ。ピカッ

雷すごいな。

雨も地面に叩きつけるように降っている。

前はなにも見えない

「華夏。」

急に後ろから呼ばれた

「なに?」

足を止めて蓮をまった。
 
「お前さ何があったんだよ。俺に言えよ。」

私の瞳を見つめる蓮に私は泣きそうになった

「………あんたはなんにもわかんないよ。

 まとわりついてくる女子が好きなんでしょ?
 
 "モテてる俺"が好きなんでしょ。

 あんたなんか忘れたい…よ…

 出会わなければ私は……幸せだった」

私は嫌われたかった。蓮に。だからこれでいい

「は…?お前ずっとそう思ってたわけ?
 
 こっちだってお前のことなんか

 もう忘れたいよ……

 お前、最低だな。」

最低、…またか

蓮は私に肩をぶつけて

追い越すように歩いていった

それに続いて私も何も考えずに歩いた

交差点を歩いたときだった

ふと信号を見たら赤だった。

でももう交差点のど真ん中

横を見た。

何か私のとこに来る、?

キキーーーーーッッ!!

私は目の前からすごいスピードで車がくる

恐怖に立ってることしかできなかった

私を照りつける車のライト

その時だけ一瞬時間が止まった気がした

「───な……かな……華夏ー!!!」

……蓮の声がきこえた。

ドンッッッ

鋭くて鈍い音が鳴った

「っ、」

え、?



私はきづいた地面に倒れていた

なんでだろうすごく時間が遅く感じる

目を開けたら蓮が頭から血を流して倒れていた

コンクリート…頭を打ったんだ。

「ねぇ…蓮………蓮ってば!」

周りからは悲鳴と、早く救急車を!

「誰か…誰か…助けてください!」

私は泣きながら訴えた

私の視界はなんだか真っ赤に染まっていた


蓮………