んー…

ぴぴびぴぴぴ

6時半。

カチッ

目覚ましを止めた。

今日は緊張して早く目が覚めた。

私はベットの横のカーテンを開けて

太陽光を浴びた。

太陽は遠いはずなのに近く感じた。

眩しい…

私は体を起こしてベットから降りた

梨奈達本当に謝る気なのかな?

私は渋々制服に手を通した

あーあ。

制服を着て私は階段を降りた

いつもお父さんがいたところには

誰もいなくなっていた

「お母さん、おはよう」

「華夏〜!学校行くの?」

「まぁ文化祭近いしね」

私は椅子に座って食パンを一口かじった

コーヒーを飲んで眠気を覚ます

「お母さん、」

「んー?」

「蓮のこと聞いた、?」

「あ…悲しいわよね。でもまだ1年あるし
 なるべく蓮との、時間増やしなさいよ」

お母さんは切なさそうに言った

「うん、ごちそうさま」

私は席を立って洗面所に向かった

バシャバシャっと顔を洗った

鏡で自分を見た。

歯磨きをして

髪の毛を結ぼうとした。

いや…

今日はおろそう。

引き出しからストレートアイロンを取り出した

そして軽くアイロンをかけた。

前髪にも熱を通して

真っ直ぐにして

オイルを塗った。

「よし。
 お母さん、行ってくるね。」

「行ってらっしゃい。お弁当持った?」

「今日は午前授業。すぐ帰ってくる」

「お母さん今日仕事だから帰り遅くなるね。
 バイバイ」

私は家を出て学校に向かった。

あ、蓮がいた。

私は走って蓮に追いついた

「蓮、おはよ」

「華夏ー!おはよう」

私は深呼吸をして走った。

蓮はついてこようとしなかった。

学校についた。上靴は特に問題なし

階段を駆け登った

教室前に来たときにもう一度深く息を吸った

ガラガラ

全員の視線がこっちに来た

梨奈と瑠菜と咲良が私に駆け寄ってきた

「華夏、ごめんなさい!」

と私に頭を下げてきた

「え…?」

「いや、今まで悪いことしたなって。」

「許されないことはわかってる」

「本当ごめんね。また仲良くしてもらえるなんて
 思ってない」

3人がぽんぽんぽんと言ってきて

私はどうすることもできなかった

「机は先生に本当のことをいって
 変えてもらった。
 華夏もう一度なかったことにしない?」

「それは……できない。
 また仲良くしたいなっては思うけど、
 なかったことにはしたくない」

私がおどおどしていたら

「蓮くん…?」

え?そこには

廊下の壁によっかかった蓮がいた

「ばっかじゃねぇの?
 許されるのが当たり前だとでも
 思ってんのか?
 華夏にしたことは死んでも許されねぇよ。
 いや俺が許さねえ」
 
「蓮…いいよ。許そう」

こうして私は梨奈たちがしたことを許した。

あの場で許さない以外の選択肢はなかったよ。

私は席についた。

隣の席は梨奈だった…

「梨奈。」

「なに、?」

「私梨奈のこと許す気ないから。」

「知ってる。私も蓮くんのこと許す気ないから。
 今だからもう言って?
 蓮くんとはどういう関係なの?」

私はビクッとした。

「いわば幼馴染。まぁ親同士が昔からの親友で
 家が隣。それが理由で仲いいだけ。
 梨奈が考えてる私らではないの」

事実……両思いだけど。

「良かった…ねえねえ文化祭!来るよね?」

「行く予定…かな?」

「お化け屋敷だよ!うちらのくらす!
 楽しそうでしょ」

「う、うん」

「私、蓮くんとまわりたいな〜。誘ってみよ!
 早くいかないとだね!行ってくる!」

「え、ちょー!」

相変わらず決断が早いんだから…

私は空に目をやった

ここでは感じられないな…自由が

あと私がなにを忘れてるのか思い出さないと。

「華夏!華夏!華夏!おっけーもらえた!」

と梨奈が私に飛びついてきた。

「え、よ、良かった…じゃん!」

「なんだかんだ華夏のおかげだよー!」

私は首を振った

「いやいや梨奈が頑張った証だよ」

とうとう来週だもんね。

楽しもう