中学3年生で、高校受験のために勉強に励む毎日。

勉強は別に嫌いなわけじゃない。だけど、いつか死んでしまうのにこんなことを学ぶ必要はあるのか、と問いかける日々を私は過ごしている。

数学の先生は言う。
「周りの友達にわからん問題聞けよー」

社会の先生は言う。
「周り近所の人とお話するんよー?なんのために班にしとるんー?」

英語の先生は言う。
「はい!周りの友達に聞いてみて!」

ほかの先生も、みんなみんな口を揃えて
「友達」と、言う。

私に友達がいない訳では無かった。だけど、3年生に進級しクラスが変わった時、私が信頼していた友達とはクラスが離れた。その結果私はひとりになった。孤独で、誰かと一緒にいたくて、でも気の合わない人といるのは苦しかった。

だからひとりになった。友達と呼ぶ人を作らないようになった。

それは悪いことだけではなかった。空の美しさに気付けた。本の良さに気付けた。愛想良くすることの大切さに気付けた。

中学3年生の15歳というなんとも言えない年齢で、この世界の単純さに気づいた。

なんて素晴らしいことなんだろうか。

なんて最悪なことなんだろうか。

この宇宙の、銀河の中の、地球と言う場所に生まれ
人間として生きて、親のため息を聴きながら泣いて、罪悪感を胸に誰かが定めた1日を生きていく。

計り知れない奇跡が重なり合って出会えた“好きなもの”を糧にこれからも生きたいと思う。

けど、それ以上に繊細な私の心は割れていく。

いつ、完全に壊れてくれるのか。微妙な状態では誰も手は差しのべてくれない。助けも求められない。

努力はいつか報われる

そんなこと知ってる。努力もしない人が奇跡が起きさえしなければ成功することなんてない。
けど、壊れかけの私の心にはこれ以上の努力をする力が余っていない。

私の心が壊れるということは、この世では無い違う世界に“いく”ということだ。
もう、これからの人生を歩んでいける自信が無い。

私はこれからも生きていく。

しかし全ては死ぬため。
なんのために息をするのか。勉強するのか。友達を作るのか。


全ては、いきたいから_____。