エルはシルフィアと話したあと、岩戸を開けるためのスイッチを魔法で探した。すると岩戸の右側の岩壁の一部が青く発光する。
 それを確認するとエルは、青く光った部分を手で触ってみた。
 手で触れた部分が楕円形にくり抜かれたように、スッと消える。

 「なんか上に付いてるね」
 「うん、下に引くタイプみたいだな」

 エルはその部分を下へ引いた。

 ――ゴゴゴゴゴゴゴォォォォー……――

 そう音を立てながら岩戸が上がる。

 「開いたわね。んー、だけどこの先って?」
 「ちょっと待って……俺が先に出てみる」
 「うん、気をつけてね」

 それを聞きエルは頷いた。その後、警戒しながら出てみた。
 そしてエルは状況を確認すると、再び部屋に入ってくる。

 「シルフィア、通路だ。それに、知ってる場所みたい」
 「……じゃあ、戻れそうだね」
 「ああ、とりあえず一旦ログスとララファの所に戻ろう」

 そう言われシルフィアは頷いた。
 その後二人は、この部屋から出てログスとララファが居る休憩施設に向かう。

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 ここはダグル迷宮地下二階層にある休憩施設。
 あれからエルとシルフィアはここにくる。そしてログスとララファと話をしていた。

 「……そうか。兄貴たちは、みつからなかったんだな」

 そう言いログスは俯く。

 「ごめん……探せなくって」
 「エル、仕方ないよね。でも、兄さん……どこに居るのかなぁ」

 ララファはそう言いながら遠くをみつめている。

 「どうするの? まだ行ってない場所があると思うけど」
 「シルフィア。そうだな……少し休んだら行くか?」

 そうエルが言うとララファは首を横に振る。

 「もういいよ。エルとシルフィアが、これだけ探しても……みつからないんだし」
 「そうだな……ララファの言う通り、もう大丈夫です」

 そう言うもログスとララファは、凄くつらそうだ。

 「本当にそれでいいのか?」
 「エル、そう言ったって……。このまま探してもらっていても、二人に迷惑かけているだけだし。結局は、自分じゃ何もできてない」
 「うん、ログスの言う通り。アタシも、ただここで待っているなんて嫌だよ。もし、また行くならアタシも……」

 ララファは訴えかけるようにエルとシルフィアをみる。

 「それは……無理だ。俺たちでも、やっとだったからな」
 「そ、そうだね……」

 そう言いシルフィアはエルから目を逸らした。

 (やっと……って、エルは違う気がするけど……わざとかな?)

 そうシルフィアは思いエルをみる。

 「じゃあ、いいです。悔しいけど……諦める」
 「ログス……」

 エルはログスとララファの気持ちが分かるためそれ以上、言葉にならなかった。