あれからエル達は、地図にない通路を慎重に探りながら進んでいた。
そして現在、魔獣や魔物と戦っている。
エルは大剣を構え、魔獣や魔物を斬っていく。
(みたことがない魔獣や魔物だ。それに今までのよりも……クッ、強い。ログスとララファを庇いながらだと、流石にキツいな。だが……見捨てる訳にもいかないし……)
そう思いながら大剣を振り、迫りくる魔獣を斬った。
(エル……やっぱり、あの二人の子供ね。お人好しなところは、マルセ。……強いところは、エルムスね。
だけど……あの大剣、エルムスの物とは違うわ。エルムスの魔剣バスターへルギアは、どうなったの? みた限りだと持っていない。
ちょっと待って! まさかエルの村が襲われた理由って……。もしそうなら、エルムスさんと魔剣の存在……それと居場所を知っている者ってことになるわね。
……そうなると、昔の仲間。でも……そんなことをするヤツって、いないと思う。そうなると……。んー、その前に盗まれたのかも分からない。
ふぅ~、考えてたって仕方ないか。あとでエルに聞いてみよう)
シルフィアはそう考えながら向かってくる魔物を蹴り上げ投げ飛ばす。
(エルとシルフィアさん……強いよなぁ。俺も、もっと強くなりたい。ううん、なりたいじゃなくて……ならないと。このままじゃ、足を引っ張るだけだ。俺がララファを守れれば、二人への負担が減る)
そう思いログスは、ララファを庇いながら槍を構え直すと向かいくる魔獣を見据える。
(……アタシが、もっと役に立てればいいのに……。このままじゃ駄目だ。もっと色々覚えないと……みんなに迷惑かけちゃうよ)
そう考えながらララファは、強化の魔法をエル達にかけていた。
その後エル達は、この場に現れた全ての魔獣や魔物を倒し終える。
だが……四人共に、疲れきっていた。
「ハァハァ……倒せたな。そう言えばこの階には、休める場所ってないのか?」
「あるけど、少し引き返すことになるわよ」
「……仕方ない。一旦、引き返して休もう。無理に進むのは危険だからな」
それを聞きシルフィアとログスとララファは頷く。
∞✦∞✧∞✦∞
エル達は元来た道を引き返し、特別に造られた休憩施設へときた。
この休憩施設は、特殊な加工が施されている。そのため魔獣や魔物などが入ってくる心配はない。
この施設に辿り着くなりエルは、ベッドに向かう。
ログスとララファは、無造作に置かれた布で覆われた長椅子に座った。
三人を順に目で追ったあとシルフィアは、近くにあった椅子を持ちエルの方へ向かう。
シルフィアはエルのそばまでくると椅子を置き座る。そして、横になって目を閉じているエルを覗き込んだ。
「エル、寝たのかな?」
「……いや、寝てない。それより、寝なくて大丈夫か?」
「うん、休憩すれば大丈夫だと思う。それよりも……どうする? このまま先に進むの」
そう問われエルは、閉じていた瞼を開いた。
「そうだな。ログスとララファを連れて、このまま先に進むのは危険かもしれない」
「じゃあ、一旦ここを出るの?」
「……出たとしても、またここにこなきゃならない」
そう言いエルは悩み始める。
そしてその後も二人は、このあとの行動を話し合っていたのだった。
そして現在、魔獣や魔物と戦っている。
エルは大剣を構え、魔獣や魔物を斬っていく。
(みたことがない魔獣や魔物だ。それに今までのよりも……クッ、強い。ログスとララファを庇いながらだと、流石にキツいな。だが……見捨てる訳にもいかないし……)
そう思いながら大剣を振り、迫りくる魔獣を斬った。
(エル……やっぱり、あの二人の子供ね。お人好しなところは、マルセ。……強いところは、エルムスね。
だけど……あの大剣、エルムスの物とは違うわ。エルムスの魔剣バスターへルギアは、どうなったの? みた限りだと持っていない。
ちょっと待って! まさかエルの村が襲われた理由って……。もしそうなら、エルムスさんと魔剣の存在……それと居場所を知っている者ってことになるわね。
……そうなると、昔の仲間。でも……そんなことをするヤツって、いないと思う。そうなると……。んー、その前に盗まれたのかも分からない。
ふぅ~、考えてたって仕方ないか。あとでエルに聞いてみよう)
シルフィアはそう考えながら向かってくる魔物を蹴り上げ投げ飛ばす。
(エルとシルフィアさん……強いよなぁ。俺も、もっと強くなりたい。ううん、なりたいじゃなくて……ならないと。このままじゃ、足を引っ張るだけだ。俺がララファを守れれば、二人への負担が減る)
そう思いログスは、ララファを庇いながら槍を構え直すと向かいくる魔獣を見据える。
(……アタシが、もっと役に立てればいいのに……。このままじゃ駄目だ。もっと色々覚えないと……みんなに迷惑かけちゃうよ)
そう考えながらララファは、強化の魔法をエル達にかけていた。
その後エル達は、この場に現れた全ての魔獣や魔物を倒し終える。
だが……四人共に、疲れきっていた。
「ハァハァ……倒せたな。そう言えばこの階には、休める場所ってないのか?」
「あるけど、少し引き返すことになるわよ」
「……仕方ない。一旦、引き返して休もう。無理に進むのは危険だからな」
それを聞きシルフィアとログスとララファは頷く。
∞✦∞✧∞✦∞
エル達は元来た道を引き返し、特別に造られた休憩施設へときた。
この休憩施設は、特殊な加工が施されている。そのため魔獣や魔物などが入ってくる心配はない。
この施設に辿り着くなりエルは、ベッドに向かう。
ログスとララファは、無造作に置かれた布で覆われた長椅子に座った。
三人を順に目で追ったあとシルフィアは、近くにあった椅子を持ちエルの方へ向かう。
シルフィアはエルのそばまでくると椅子を置き座る。そして、横になって目を閉じているエルを覗き込んだ。
「エル、寝たのかな?」
「……いや、寝てない。それより、寝なくて大丈夫か?」
「うん、休憩すれば大丈夫だと思う。それよりも……どうする? このまま先に進むの」
そう問われエルは、閉じていた瞼を開いた。
「そうだな。ログスとララファを連れて、このまま先に進むのは危険かもしれない」
「じゃあ、一旦ここを出るの?」
「……出たとしても、またここにこなきゃならない」
そう言いエルは悩み始める。
そしてその後も二人は、このあとの行動を話し合っていたのだった。