石作 尊
「いやぁ、参ったなぁ。金はあるが、ツチノコか。おい、家政婦。どっかの業者に頼んでそっくりな生き物のしっぽを送ってもらえ。」
「承知しました。」
こうして業者にトカゲの尻尾を送らせた。
「あとは手紙を添えれば良いな。えぇー、私ほど、あなたを思う人はいません。どうぞ、付き合って…あぁ、間違えた。結婚してください。んー、チャットメッセージで良いか。」
トカゲの尻尾を持ち、チャットメッセージで月夜へのメッセージを送った尊は三造の家へ向かった。
「おぉ。来たかのぉ。」
「月夜様。こちらがツチノコのしっぽになります。」
『ブブー』
変な音が鳴った。月夜はマルとバツが書いてあるおもちゃのようなもので結果を伝えた。バカバカしい。
「残念ながら、不合格ですかね。まず、メッセージがチャットなのがいけません。愛が伝わりませんね。正直、ツチノコなんていないんですよ。だからこれは何か他のしっぽですよね。残念でした。」
「最初から…そうだったのか?」
「そうです、いったでしょう。私に結婚はできないんですよ。こんなひねくれてるし。それに…。」
「それに…?」
「いえ、お帰りください。」
『ブブー』
月夜はまた鳴らした。
倉持 皇子丸
「何でも治る医療機器…。」
ぶつぶつ言いながら皇子丸は何も持たず、三造の家へ向かった。
右頭 主人
「中目黒にマンション、ふざけてんのか。家政婦。どうにかしろ。」
「ご主人様。落ち着いてください。ですが貯金を使い切ってギリギリ買えるお値段かと。辞退してはいかがですか。」
「諦めろってのか!?」
「だってご主人様。月夜様は顔だけ良いではないですか。顔だけ。だけ。だって毎日、雨にも風にも嵐にも台風にも、このバカ暑い夏にも負けずに通ったんですよ。毎日ちょっとずつのジムもやめて。」
「…しかたねぇ。諦めるか。ちょっとずつのジム行くか。」
そう言って、スウェットに着替え始めた。
小豆 御行助
「もしもし…テーマパークの方ですか。すごい唐突に申し訳ないんですが、お金はいくらでも出しますんで買い取らせてもらえませんか。…ん?あぁ、切れた。無理だろぉ。家政婦。なんか、偽のニュース画面作っておいて。『千葉県テーマパーク、所有権変わる』的な。」
「承知しました。」
小豆は家政婦への追加報酬を準備し始めた。
真中 磯足
「SIMカードとSDカードくらい買えよ!?もう買えば良いかな…ばれなくね?」
そう言って、電気屋を経由し三造の家に向かった。
「月夜様。SIMカードとSDカードを製作し、持ってきました。」
「これは…あなたが作られたのですか。」
「はい。」
「どのようにして作られたのですか。」
「はい。まずは家の近くのホームセンターでとにかく金属を買いました。」
「家はこの辺ですか。」
「はい。この町です。」
『ブブー』
「今日はこの町のホームセンターは定休日ですよ。それに、SIMカードは製作するともっと光り輝くのです。」
「ひねくれものが。SIMカードが光るってなんだよ。」
「もう帰ってください。さようなら。」
磯足は何も言い返せないという悲しい背中でトボトボ帰っていった。
小豆 御行助の末路
「お待たせいたしました。今までの貯金を切り崩して買い取りました。ネットニュースになっております。」
「おじいさま。テレビつけてくださいますか。できるだけニュースで。」
『ブブー』
「あれほど有名なテーマパークが買い取られたならネットニュースだけでなく、テレビでも放送されるはずですよ。今音声対応の検索にかけてみましょうか。所有権をどなたが持っていらっしゃるのか。」
「もういいわ!帰ってやる。」
「そうしてくれるとありがたいです。」
こうして帰っていった。
「あとは皇子丸くんだけかのぉ。悲しいのぉ。」
「なぜ…そこまでして結婚してほしいとお思いですか。」
「女として、家庭を築くところを見てみたいのだよ。おばあさんも同じではないかな。」
「そう…ですか。」
倉持 皇子丸の末路
「お持ちしたかったのですが…。少し訪ねたいことがありまして。」
「ほぉ。月夜。お呼びじゃよ。」
「月夜様。美夜を、ご存知ですか。」
月夜の目が見開かれた。
「いやぁ、参ったなぁ。金はあるが、ツチノコか。おい、家政婦。どっかの業者に頼んでそっくりな生き物のしっぽを送ってもらえ。」
「承知しました。」
こうして業者にトカゲの尻尾を送らせた。
「あとは手紙を添えれば良いな。えぇー、私ほど、あなたを思う人はいません。どうぞ、付き合って…あぁ、間違えた。結婚してください。んー、チャットメッセージで良いか。」
トカゲの尻尾を持ち、チャットメッセージで月夜へのメッセージを送った尊は三造の家へ向かった。
「おぉ。来たかのぉ。」
「月夜様。こちらがツチノコのしっぽになります。」
『ブブー』
変な音が鳴った。月夜はマルとバツが書いてあるおもちゃのようなもので結果を伝えた。バカバカしい。
「残念ながら、不合格ですかね。まず、メッセージがチャットなのがいけません。愛が伝わりませんね。正直、ツチノコなんていないんですよ。だからこれは何か他のしっぽですよね。残念でした。」
「最初から…そうだったのか?」
「そうです、いったでしょう。私に結婚はできないんですよ。こんなひねくれてるし。それに…。」
「それに…?」
「いえ、お帰りください。」
『ブブー』
月夜はまた鳴らした。
倉持 皇子丸
「何でも治る医療機器…。」
ぶつぶつ言いながら皇子丸は何も持たず、三造の家へ向かった。
右頭 主人
「中目黒にマンション、ふざけてんのか。家政婦。どうにかしろ。」
「ご主人様。落ち着いてください。ですが貯金を使い切ってギリギリ買えるお値段かと。辞退してはいかがですか。」
「諦めろってのか!?」
「だってご主人様。月夜様は顔だけ良いではないですか。顔だけ。だけ。だって毎日、雨にも風にも嵐にも台風にも、このバカ暑い夏にも負けずに通ったんですよ。毎日ちょっとずつのジムもやめて。」
「…しかたねぇ。諦めるか。ちょっとずつのジム行くか。」
そう言って、スウェットに着替え始めた。
小豆 御行助
「もしもし…テーマパークの方ですか。すごい唐突に申し訳ないんですが、お金はいくらでも出しますんで買い取らせてもらえませんか。…ん?あぁ、切れた。無理だろぉ。家政婦。なんか、偽のニュース画面作っておいて。『千葉県テーマパーク、所有権変わる』的な。」
「承知しました。」
小豆は家政婦への追加報酬を準備し始めた。
真中 磯足
「SIMカードとSDカードくらい買えよ!?もう買えば良いかな…ばれなくね?」
そう言って、電気屋を経由し三造の家に向かった。
「月夜様。SIMカードとSDカードを製作し、持ってきました。」
「これは…あなたが作られたのですか。」
「はい。」
「どのようにして作られたのですか。」
「はい。まずは家の近くのホームセンターでとにかく金属を買いました。」
「家はこの辺ですか。」
「はい。この町です。」
『ブブー』
「今日はこの町のホームセンターは定休日ですよ。それに、SIMカードは製作するともっと光り輝くのです。」
「ひねくれものが。SIMカードが光るってなんだよ。」
「もう帰ってください。さようなら。」
磯足は何も言い返せないという悲しい背中でトボトボ帰っていった。
小豆 御行助の末路
「お待たせいたしました。今までの貯金を切り崩して買い取りました。ネットニュースになっております。」
「おじいさま。テレビつけてくださいますか。できるだけニュースで。」
『ブブー』
「あれほど有名なテーマパークが買い取られたならネットニュースだけでなく、テレビでも放送されるはずですよ。今音声対応の検索にかけてみましょうか。所有権をどなたが持っていらっしゃるのか。」
「もういいわ!帰ってやる。」
「そうしてくれるとありがたいです。」
こうして帰っていった。
「あとは皇子丸くんだけかのぉ。悲しいのぉ。」
「なぜ…そこまでして結婚してほしいとお思いですか。」
「女として、家庭を築くところを見てみたいのだよ。おばあさんも同じではないかな。」
「そう…ですか。」
倉持 皇子丸の末路
「お持ちしたかったのですが…。少し訪ねたいことがありまして。」
「ほぉ。月夜。お呼びじゃよ。」
「月夜様。美夜を、ご存知ですか。」
月夜の目が見開かれた。