「次はリュックだな」
リュックは1種類しか購入できないが、水を弾く防水リュックらしい。大きさは2種類から選んで購入できるようだ。
「ふむ、このリュックはこちらでは見ない素材を使っているが、軽くて丈夫そうではないか」
「そうだね。形も珍しいけれど、悪くはないんじゃないかな」
デザイン的にはこっちの世界でも問題なさそうか。素材についてはなんらかの魔物の素材とでも言えば、問題なく販売できそうである。
「こっちのリュックは防水リュックといって、水を弾く素材でできているんだ。中に入れている物は濡れずにすむよ」
「おお、それは便利だな!」
とはいえ、ランジェさんは収納魔法が使えるし、この世界だとそれほど濡れて困るような物もなさそうなんだよな。まあ濡れないに越したことはないし、そこそこ丈夫そうだから、売れないこともないだろう。
「お次はジャケットにウインドブレーカーか」
こちらは服のサイズということもあって、4種類から選べるようだ。防水リュックと同じで、残念ながら色は選べず、すべて黒色となっている。
とはいえ派手な蛍光色でないのは助かった。元の世界だと、登山中に遭難する可能性もあり、発見されやすいような目立つ色のものが多い。
しかし、こちらの世界では魔物などの危険な生物がいるため、目立たない色のほうが逆にありがたい。理想を言えば、緑や茶色の迷彩柄とかがあると完璧だったんだけどな。
最近ではアウトドアショップもカジュアルな服を置いているからな。服装関連については、レベルアップで何かしら購入できるようになると思っていた。
「こっちのほうはふわふわしていて温かいね。寒い場所だったら、結構使えそうかもしれないよ」
ジャケットのほうは少し厚めの服なので、寒いところで着ればだいぶ温かいだろう。しかし、今のところこちらの世界の気温はそれほど寒くないので、需要はそれほどないかもしれない。
「こちらのほうは薄いのだな」
「こっちのほうはウインドブレーカーといって、風をあまり通さなくて、体温をできるだけ保ってくれるんだよ」
ウインドブレーカーは防風性と防寒性に優れており、風を防いで体温の低下を防いでくれる効果がある。
「こっちのほうは薄いから持ち運びに便利かもしれないね」
「だが、普段装備している防具の上や下に着るのは少し邪魔になるかもしれないな」
「なるほど、確かに……」
リリアの言う通り、基本的に冒険者はもともと結構な厚着だ。服の上に防具を着込むし、常に動いていることが多いから、そこまでジャケットやウインドブレーカーが必要になることはないかもしれない。
「あんまりこの街では需要がないかもしれないね。とりあえず試しに使ってみて、今度感想を教えてよ」
今回はランジェさんに合わせたサイズを購入した。実際に使い心地を試してもらって、販売するかを判断するとしよう。
「オッケーだよ! こっちのほうは軽くていい感じだね。それに見た目も他の服とは違うし、結構目立ちそうだ。街にいる時はこれを着てようかな」
確かに見た目はこちらの世界にないから、街中で着ていたら結構目立つかもしれない。
「そうか、それならこの店の制服にでもするかな」
そういえば、ドルファが新しく店員に加わったことだし、新しくこの店の制服を作ろうと思っていたところだ。
今のこのお店は全員が私服である。リリアとドルファは護衛の役割もあるから、軽めの防具を身に付けている。黒いウインドブレーカーだったら、そこまで邪魔にならないし、普通の服よりも目立つから制服として使うのはありかもしれないな。
「制服とはなんなのだ?」
そういえばこちらの世界で制服はあまり使われてなさそうだ。冒険者ギルドや商業ギルドや大きな場所くらいしか、従業員が同じ服装を着ていなかった。
「ああ、俺の世界だと、同じお店に勤めている従業員は同じ服を着たりすることが多いんだよ。そっちのほうがお客さんもこの店の従業員だってすぐにわかるからね」
「へえ〜いいんじゃない。みんなで同じ格好をするのは面白そうだね。僕も離れていてもこのお店の一員って感じがするし!」
「ああ、ランジェさんもこのお店の一員だよ。せっかくだから今度店員さんとしても働いてみない?」
「みんなと一緒に働いてみるのも面白いかもしれないね!」
「実際に新しい商品を販売していくのは次の週からだな。一応今週中に新しい商品を販売するって通知するから、来週は結構なお客さんが来ると思うんだ。来週の数日間だけでも臨時で働いてくれるととても助かるよ」
少なくとも今週中はアウトドアショップの能力をレベルアップするためにかなりの商品を購入してしまったから、販売するための新しい商品を購入するお金がない。
それにほぼ販売することが確実な棒状ラーメンの粉末スープを入れるための小さな木筒も準備しておかなければならないし、冒険者ギルドにいろいろと相談したいこともある。
実際に商品の販売を開始するのは来週からになりそうだ。その際はまたお客さんが一気にやってくる可能性が高いので、数日だけでもランジェさんに手伝ってもらえるなら本当に助かる。
「オッケー! 今回は便利な道具をいっぱいもらうからね。お礼に来週はテツヤのお店を手伝うよ」
「接客は私が叩き込んでやるから任せておいてくれ!」
「そうだね、リリアの接客はとても上手いから、接客を教えるのはリリアに任せるよ」
リリアもこのお店で働くようになってからしばらく経った。もう立派に新人に教えることができるくらいに接客が上手くなっている。
さて、新しく購入できるようになった商品はまだまだあるが、主な商品はこれくらいか。今週はいつものお店の営業に加えて、来週のための準備も必要になるな。今週も頑張るとしよう!
リュックは1種類しか購入できないが、水を弾く防水リュックらしい。大きさは2種類から選んで購入できるようだ。
「ふむ、このリュックはこちらでは見ない素材を使っているが、軽くて丈夫そうではないか」
「そうだね。形も珍しいけれど、悪くはないんじゃないかな」
デザイン的にはこっちの世界でも問題なさそうか。素材についてはなんらかの魔物の素材とでも言えば、問題なく販売できそうである。
「こっちのリュックは防水リュックといって、水を弾く素材でできているんだ。中に入れている物は濡れずにすむよ」
「おお、それは便利だな!」
とはいえ、ランジェさんは収納魔法が使えるし、この世界だとそれほど濡れて困るような物もなさそうなんだよな。まあ濡れないに越したことはないし、そこそこ丈夫そうだから、売れないこともないだろう。
「お次はジャケットにウインドブレーカーか」
こちらは服のサイズということもあって、4種類から選べるようだ。防水リュックと同じで、残念ながら色は選べず、すべて黒色となっている。
とはいえ派手な蛍光色でないのは助かった。元の世界だと、登山中に遭難する可能性もあり、発見されやすいような目立つ色のものが多い。
しかし、こちらの世界では魔物などの危険な生物がいるため、目立たない色のほうが逆にありがたい。理想を言えば、緑や茶色の迷彩柄とかがあると完璧だったんだけどな。
最近ではアウトドアショップもカジュアルな服を置いているからな。服装関連については、レベルアップで何かしら購入できるようになると思っていた。
「こっちのほうはふわふわしていて温かいね。寒い場所だったら、結構使えそうかもしれないよ」
ジャケットのほうは少し厚めの服なので、寒いところで着ればだいぶ温かいだろう。しかし、今のところこちらの世界の気温はそれほど寒くないので、需要はそれほどないかもしれない。
「こちらのほうは薄いのだな」
「こっちのほうはウインドブレーカーといって、風をあまり通さなくて、体温をできるだけ保ってくれるんだよ」
ウインドブレーカーは防風性と防寒性に優れており、風を防いで体温の低下を防いでくれる効果がある。
「こっちのほうは薄いから持ち運びに便利かもしれないね」
「だが、普段装備している防具の上や下に着るのは少し邪魔になるかもしれないな」
「なるほど、確かに……」
リリアの言う通り、基本的に冒険者はもともと結構な厚着だ。服の上に防具を着込むし、常に動いていることが多いから、そこまでジャケットやウインドブレーカーが必要になることはないかもしれない。
「あんまりこの街では需要がないかもしれないね。とりあえず試しに使ってみて、今度感想を教えてよ」
今回はランジェさんに合わせたサイズを購入した。実際に使い心地を試してもらって、販売するかを判断するとしよう。
「オッケーだよ! こっちのほうは軽くていい感じだね。それに見た目も他の服とは違うし、結構目立ちそうだ。街にいる時はこれを着てようかな」
確かに見た目はこちらの世界にないから、街中で着ていたら結構目立つかもしれない。
「そうか、それならこの店の制服にでもするかな」
そういえば、ドルファが新しく店員に加わったことだし、新しくこの店の制服を作ろうと思っていたところだ。
今のこのお店は全員が私服である。リリアとドルファは護衛の役割もあるから、軽めの防具を身に付けている。黒いウインドブレーカーだったら、そこまで邪魔にならないし、普通の服よりも目立つから制服として使うのはありかもしれないな。
「制服とはなんなのだ?」
そういえばこちらの世界で制服はあまり使われてなさそうだ。冒険者ギルドや商業ギルドや大きな場所くらいしか、従業員が同じ服装を着ていなかった。
「ああ、俺の世界だと、同じお店に勤めている従業員は同じ服を着たりすることが多いんだよ。そっちのほうがお客さんもこの店の従業員だってすぐにわかるからね」
「へえ〜いいんじゃない。みんなで同じ格好をするのは面白そうだね。僕も離れていてもこのお店の一員って感じがするし!」
「ああ、ランジェさんもこのお店の一員だよ。せっかくだから今度店員さんとしても働いてみない?」
「みんなと一緒に働いてみるのも面白いかもしれないね!」
「実際に新しい商品を販売していくのは次の週からだな。一応今週中に新しい商品を販売するって通知するから、来週は結構なお客さんが来ると思うんだ。来週の数日間だけでも臨時で働いてくれるととても助かるよ」
少なくとも今週中はアウトドアショップの能力をレベルアップするためにかなりの商品を購入してしまったから、販売するための新しい商品を購入するお金がない。
それにほぼ販売することが確実な棒状ラーメンの粉末スープを入れるための小さな木筒も準備しておかなければならないし、冒険者ギルドにいろいろと相談したいこともある。
実際に商品の販売を開始するのは来週からになりそうだ。その際はまたお客さんが一気にやってくる可能性が高いので、数日だけでもランジェさんに手伝ってもらえるなら本当に助かる。
「オッケー! 今回は便利な道具をいっぱいもらうからね。お礼に来週はテツヤのお店を手伝うよ」
「接客は私が叩き込んでやるから任せておいてくれ!」
「そうだね、リリアの接客はとても上手いから、接客を教えるのはリリアに任せるよ」
リリアもこのお店で働くようになってからしばらく経った。もう立派に新人に教えることができるくらいに接客が上手くなっている。
さて、新しく購入できるようになった商品はまだまだあるが、主な商品はこれくらいか。今週はいつものお店の営業に加えて、来週のための準備も必要になるな。今週も頑張るとしよう!