どうやらこのアウトドアショップという能力にはレベルの概念があるみたいだ。LV2まであと金貨4.96枚、折りたたみスプーンを銅貨4枚で購入したことを考えると、このアウトドアショップで金貨5枚分の買い物をすれば、レベルが上がるのではないだろうか。
試しに新しく折りたたみスプーンと対になる折りたたみフォークを銅貨4枚で購入してみた。するとLV2までの表記が残り金貨4.92枚に変わった。やはりこのアウトドアショップで金貨5枚分を購入することによって、LV2に上がれるらしい。
「この世界のお金に初めて触れた時に、このアウトドアショップの能力が初めて使えるようになったし、この能力とお金が関連していることは間違いないか……」
さてどうするかな。とりあえず残りの金貨はまだ結構あるし、このアウトドアショップのレベルが上がるとどうなるのかを確認しておきたい。現時点で購入したい物は特にないから、いろんな種類のキャンプギアを買ってみるか。
アウトドアショップのレベルを上げるため、追加で金貨を4枚分チャージし、様々なキャンプギアを購入してみる。とりあえず今ショップにある商品を全種類買ってみたが、それで何かが起こるというわけではなかった。全種類を購入した後は、あまり場所を取らずに売れそうなキャンプギアを選んで購入していく。
「よし、これで金貨5枚分と……」
『アウトドアショップのレベルが2に上がりました。購入できる商品が増えます』
「よっしゃ、予想通り!」
俺の思った通り、この能力はアウトドアショップで物を購入することによってレベルアップし、購入できる商品が増えていく仕組みのようだ。
……しかしやはりというべきか、レベルアップしても身体能力が強化されるというわけではなさそうだな。これじゃあ異世界で俺TUEEEして、無双することはできそうにない。まあ別にする気もなかったからいいんだけどね。
「おっ、購入できる商品が結構増えているな。げっ、次のレベルアップまでは金貨50枚分も買わないと駄目なのか……」
アウトドアショップのレベルが2になったことにより、購入できる商品のラインナップがいろいろと増えていた。方位磁石やライトなど、アウトドアっぽい商品なども買えるようになっている。
そして次のレベルアップまでに必要な購入金額が金貨50枚に増えている。今の手持ちは金貨25枚ちょっとだから、もうレベルを上げることはできない。
「……となるとお金を稼ぐ必要があるわけだが、冒険者になる気はないから商人だな!」
このアウトドアショップの能力で買った商品を販売して、その売り上げで仕入れを行いつつ、レベルアップを狙う。うん、いいんじゃないか、俺の進むべき道が見えてきたぞ!
となると明日はどうやって物を売るかの確認からだ。露天で物を売るとしても、何らかの許可は必要だろう。もしかしたら今日行った商業ギルドで登録が必要になるかもしれないな。それと市場を回ってみて、どんな商品をいくらで売るかも考えないといけない。よし、明日は忙しくなるぞ!
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
そして次の日、目が覚めたらもうすでにお昼前だった。昨日のことは全部夢で、目が覚めたら泊まっていたキャンプ場のテントの中だった……なんてことはなかった。
昨日の夜はアウトドアショップの確認を終えたあと、少しだけ元の世界のことを考えていた。俺はあのままキャンプ場で行方不明ってことになっているのかな。元の世界に戻れるかわからないが、家族や友人達は元気でいてくれると嬉しいな。……ああ、会社や上司達はどうでもいいや。
一応多少は自分の気持ちに整理をつけた。元の世界に帰るための情報を探しつつ、この世界で頑張って生きていこう!
「おはようございます!」
「あら、ずいぶん遅いおはようね。もうすぐお昼の時間ですよ」
「お兄ちゃんは寝坊助さんだね!」
一階に降りると、この宿の女将さんとアルベラちゃんがいた。うん、営業スマイルとわかっていても癒されるな。
「昨日はだいぶ疲れていたみたいです。あ、今日もご飯付きで一泊延長をお願いしますね。昨日の晩ご飯も美味しかったです」
「あら、ありがとう。うちの夫が作る料理は評判いいんですよ」
やっぱり昨日のマッチョなおっさんはアルベラちゃんの父親だったようだ。親父さんに似なくて本当に良かったな。
「ええ、今晩のご飯も期待していますよ。あ、もし知っていたら教えてほしいんですけれど、この街で商売をするにはどうすればいいんですか?」
「そうね、露天や借りたお店で数日間だけ物を売るとかだったら、登録をせずに使用料を払えば大丈夫よ。もしもこの街で長期的に商売をするなら、商業ギルドに登録しないと駄目だったわね」
「なるほど、ありがとうございます。とりあえず商業ギルドに行ってみますね」
やはり商業ギルドで登録する必要があるみたいだ。場所は昨日行ったばかりだから、ある程度わかる。とりあえず商業ギルドに行く前にもう一度市場に行って、この世界にあった服や靴などを揃えるとしよう。
この街にはいろいろな格好をしている人がいるが、門番の人や商業ギルドの人にも少し変な目で見られていたし、今着ているパーカーやズボンだとこの異世界では浮いているみたいだ。
試しに新しく折りたたみスプーンと対になる折りたたみフォークを銅貨4枚で購入してみた。するとLV2までの表記が残り金貨4.92枚に変わった。やはりこのアウトドアショップで金貨5枚分を購入することによって、LV2に上がれるらしい。
「この世界のお金に初めて触れた時に、このアウトドアショップの能力が初めて使えるようになったし、この能力とお金が関連していることは間違いないか……」
さてどうするかな。とりあえず残りの金貨はまだ結構あるし、このアウトドアショップのレベルが上がるとどうなるのかを確認しておきたい。現時点で購入したい物は特にないから、いろんな種類のキャンプギアを買ってみるか。
アウトドアショップのレベルを上げるため、追加で金貨を4枚分チャージし、様々なキャンプギアを購入してみる。とりあえず今ショップにある商品を全種類買ってみたが、それで何かが起こるというわけではなかった。全種類を購入した後は、あまり場所を取らずに売れそうなキャンプギアを選んで購入していく。
「よし、これで金貨5枚分と……」
『アウトドアショップのレベルが2に上がりました。購入できる商品が増えます』
「よっしゃ、予想通り!」
俺の思った通り、この能力はアウトドアショップで物を購入することによってレベルアップし、購入できる商品が増えていく仕組みのようだ。
……しかしやはりというべきか、レベルアップしても身体能力が強化されるというわけではなさそうだな。これじゃあ異世界で俺TUEEEして、無双することはできそうにない。まあ別にする気もなかったからいいんだけどね。
「おっ、購入できる商品が結構増えているな。げっ、次のレベルアップまでは金貨50枚分も買わないと駄目なのか……」
アウトドアショップのレベルが2になったことにより、購入できる商品のラインナップがいろいろと増えていた。方位磁石やライトなど、アウトドアっぽい商品なども買えるようになっている。
そして次のレベルアップまでに必要な購入金額が金貨50枚に増えている。今の手持ちは金貨25枚ちょっとだから、もうレベルを上げることはできない。
「……となるとお金を稼ぐ必要があるわけだが、冒険者になる気はないから商人だな!」
このアウトドアショップの能力で買った商品を販売して、その売り上げで仕入れを行いつつ、レベルアップを狙う。うん、いいんじゃないか、俺の進むべき道が見えてきたぞ!
となると明日はどうやって物を売るかの確認からだ。露天で物を売るとしても、何らかの許可は必要だろう。もしかしたら今日行った商業ギルドで登録が必要になるかもしれないな。それと市場を回ってみて、どんな商品をいくらで売るかも考えないといけない。よし、明日は忙しくなるぞ!
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
そして次の日、目が覚めたらもうすでにお昼前だった。昨日のことは全部夢で、目が覚めたら泊まっていたキャンプ場のテントの中だった……なんてことはなかった。
昨日の夜はアウトドアショップの確認を終えたあと、少しだけ元の世界のことを考えていた。俺はあのままキャンプ場で行方不明ってことになっているのかな。元の世界に戻れるかわからないが、家族や友人達は元気でいてくれると嬉しいな。……ああ、会社や上司達はどうでもいいや。
一応多少は自分の気持ちに整理をつけた。元の世界に帰るための情報を探しつつ、この世界で頑張って生きていこう!
「おはようございます!」
「あら、ずいぶん遅いおはようね。もうすぐお昼の時間ですよ」
「お兄ちゃんは寝坊助さんだね!」
一階に降りると、この宿の女将さんとアルベラちゃんがいた。うん、営業スマイルとわかっていても癒されるな。
「昨日はだいぶ疲れていたみたいです。あ、今日もご飯付きで一泊延長をお願いしますね。昨日の晩ご飯も美味しかったです」
「あら、ありがとう。うちの夫が作る料理は評判いいんですよ」
やっぱり昨日のマッチョなおっさんはアルベラちゃんの父親だったようだ。親父さんに似なくて本当に良かったな。
「ええ、今晩のご飯も期待していますよ。あ、もし知っていたら教えてほしいんですけれど、この街で商売をするにはどうすればいいんですか?」
「そうね、露天や借りたお店で数日間だけ物を売るとかだったら、登録をせずに使用料を払えば大丈夫よ。もしもこの街で長期的に商売をするなら、商業ギルドに登録しないと駄目だったわね」
「なるほど、ありがとうございます。とりあえず商業ギルドに行ってみますね」
やはり商業ギルドで登録する必要があるみたいだ。場所は昨日行ったばかりだから、ある程度わかる。とりあえず商業ギルドに行く前にもう一度市場に行って、この世界にあった服や靴などを揃えるとしよう。
この街にはいろいろな格好をしている人がいるが、門番の人や商業ギルドの人にも少し変な目で見られていたし、今着ているパーカーやズボンだとこの異世界では浮いているみたいだ。