「はあ~街並みも家の造りもアレフレアの街のものとは全然違うんだな」
「そりゃ当然だよ。ここ王都にはありとあらゆるものが集まってくるからね。もちろん建築技術や加工技術なんかもアレフレアの街のものとは比べ物にならないほど進んでいるんだよ」
さっそく従業員のみんなと一緒に王都の街を観光している。
王都の大きな通りを歩いているのだが、ランジェさんの解説の通り、アレフレアの街の建物よりもだいぶ進んでいるというか、建物のクオリティがとても高いように思われた。
まあ、駆け出し冒険者の集まる街であるアレフレアの街からいろんな村や街をすっ飛ばして王都まで来たのだから、建築様式なんかが一気に進んでいるように見えるのも当然といったところか。
「ふふっ、確かに初めて王都に来られた時は皆さん驚きますね」
「昨日泊まっていた宿も、とっても大きくて綺麗だったもんね。それに高い建物ばっかりですごい!」
「ええ。昨日の宿もそうでしたが、王都には大きくて高い建物がとても多いですね。本当に街を歩いているだけでも楽しいです!」
ベルナさんとフィアちゃんやアンジュの言う通り、あの高級な宿も大きくて豪華でとんでもなかったもんなあ。俺は元の世界で高いビルなんかをたくさん見てきたけれど、アレフレアの街は高くても3階建てくらいだったし、みんなにはこの王都の光景はとんでもなくすごく見えるのかもしれない。
「この通りは王都でも一番大きな通り。たくさんの馬車が行き交うからこれだけ広くなってる。このまま進むと王都で一番大きな市場がある」
「これだけ立派な通りを見たのは初めてだ。本当に王都はすごい街なんだな」
「いろんな街を見てきたけれど、さすが王都って感じだよね。これだけ広い道もなかなかないよ」
フェリーさんの説明にドルファとランジェさんも頷く。なるほど、確かに大きな馬車もたくさん通っているが、それでも余裕があるほど広い道だ。こうしてアレフレアの街とは違った街並みを歩いているだけでも本当に楽しいな。
……それにしても、すれ違う人たちからものすごく見られている。もちろんベルナさんとフェリーさんがこの王都では有名なAランク冒険者ということもあるけれど、うちの店の従業員たちも2人に負けないくらい美形だもんなあ……
ランジェさんはイケメンのエルフだし、リリアはアレフレアの街では有名なBランク冒険者の綺麗な女性で、ドルファとアンジュは美形で顔立ちの似た兄妹、フィアちゃんは可愛らしい獣人の女の子……うん、普通なのは俺だけということは十分に自覚しているよ。
たぶんすれ違う人たちはあの男だけなんか違うなあとか思っているんだろうなあ……まあいい、こういうのは気にしたら負けだ! 他人の視線は気にせず、王都の街並みを楽しむとしよう!
「た、高すぎる……」
「そう? この辺りは比較的に安めの店が並んでいる」
「奥の方の高級店などは質が良い分、このお店よりも高価な商品が置かれておりますわ」
oh……どうやらフェリーさんとベルナさんとは文字通り住む世界が違うようだ。
現在は王都の大きな通りを抜けて、大きな市場へとやってきてた。みんなでゆっくりと比較的安いはずの露店や屋台などのお店を回っているのだが、それでもアレフレアの街の大きな商店で販売している物よりも値段が高い。
王都の物価はアレフレアの街よりも高いと聞いていたが、まさか2倍~3倍近くの値段になっているとは思ってもいなかった。
以前方位磁石のお礼として王都の冒険者ギルドから大金をもらったが、王都の物価とかを考えたら、俺が思っているよりも大金ではなかったのかもしれない。
「お、王都の商品はどれもこんなに高いのですね……」
「王都の人間は本当にこの物価で生活できるのか……」
アンジュとドルファも同意見らしい。おそらく食費や家賃なんかも同様なのだろうな。
「その分冒険者ギルドでもらえる報酬なんかも多くもらえるんだ。この辺りには強い魔物も多いぶん、その素材は高く売れるからいい稼ぎにもなるんだぞ」
そういえばリリアも王都にしばらくはいたと言っていたな。物価が高いということは、そのぶん収入がいいというわけでもあるから、景気自体は多分良いのだろう。
確かにこの金額が余裕で払えるようになったら、とてもいい気分になれるのだろうな。それにアレフレアの街では見たことがない食材や高級な食材なんかもたくさんあった。確かにこの王都で生活することがひとつのステータスとなるというのはよく分かる。
「なるほどね……それにしてもいろんな食材や調味料も売っていて見ているだけでも楽しいね。さて、食材と調味料はあとでゆっくりと周りながら見るから、先にみんなで昼食にしよう。ベルナさん、フェリーさん、もしおすすめのお店があったら教えてくれませんか?」
まだまだ露店や屋台で見たいものはたくさんあるが、そろそろお腹がすいてきた。屋台で買い食いも一度はしてみたいが、せっかくならここは普段王都で生活している2人のおすすめのお店を案内してもらうとしよう。
……さすがにおひとり様金貨100枚とか言われるような超高級店ではないと信じたい。
「そりゃ当然だよ。ここ王都にはありとあらゆるものが集まってくるからね。もちろん建築技術や加工技術なんかもアレフレアの街のものとは比べ物にならないほど進んでいるんだよ」
さっそく従業員のみんなと一緒に王都の街を観光している。
王都の大きな通りを歩いているのだが、ランジェさんの解説の通り、アレフレアの街の建物よりもだいぶ進んでいるというか、建物のクオリティがとても高いように思われた。
まあ、駆け出し冒険者の集まる街であるアレフレアの街からいろんな村や街をすっ飛ばして王都まで来たのだから、建築様式なんかが一気に進んでいるように見えるのも当然といったところか。
「ふふっ、確かに初めて王都に来られた時は皆さん驚きますね」
「昨日泊まっていた宿も、とっても大きくて綺麗だったもんね。それに高い建物ばっかりですごい!」
「ええ。昨日の宿もそうでしたが、王都には大きくて高い建物がとても多いですね。本当に街を歩いているだけでも楽しいです!」
ベルナさんとフィアちゃんやアンジュの言う通り、あの高級な宿も大きくて豪華でとんでもなかったもんなあ。俺は元の世界で高いビルなんかをたくさん見てきたけれど、アレフレアの街は高くても3階建てくらいだったし、みんなにはこの王都の光景はとんでもなくすごく見えるのかもしれない。
「この通りは王都でも一番大きな通り。たくさんの馬車が行き交うからこれだけ広くなってる。このまま進むと王都で一番大きな市場がある」
「これだけ立派な通りを見たのは初めてだ。本当に王都はすごい街なんだな」
「いろんな街を見てきたけれど、さすが王都って感じだよね。これだけ広い道もなかなかないよ」
フェリーさんの説明にドルファとランジェさんも頷く。なるほど、確かに大きな馬車もたくさん通っているが、それでも余裕があるほど広い道だ。こうしてアレフレアの街とは違った街並みを歩いているだけでも本当に楽しいな。
……それにしても、すれ違う人たちからものすごく見られている。もちろんベルナさんとフェリーさんがこの王都では有名なAランク冒険者ということもあるけれど、うちの店の従業員たちも2人に負けないくらい美形だもんなあ……
ランジェさんはイケメンのエルフだし、リリアはアレフレアの街では有名なBランク冒険者の綺麗な女性で、ドルファとアンジュは美形で顔立ちの似た兄妹、フィアちゃんは可愛らしい獣人の女の子……うん、普通なのは俺だけということは十分に自覚しているよ。
たぶんすれ違う人たちはあの男だけなんか違うなあとか思っているんだろうなあ……まあいい、こういうのは気にしたら負けだ! 他人の視線は気にせず、王都の街並みを楽しむとしよう!
「た、高すぎる……」
「そう? この辺りは比較的に安めの店が並んでいる」
「奥の方の高級店などは質が良い分、このお店よりも高価な商品が置かれておりますわ」
oh……どうやらフェリーさんとベルナさんとは文字通り住む世界が違うようだ。
現在は王都の大きな通りを抜けて、大きな市場へとやってきてた。みんなでゆっくりと比較的安いはずの露店や屋台などのお店を回っているのだが、それでもアレフレアの街の大きな商店で販売している物よりも値段が高い。
王都の物価はアレフレアの街よりも高いと聞いていたが、まさか2倍~3倍近くの値段になっているとは思ってもいなかった。
以前方位磁石のお礼として王都の冒険者ギルドから大金をもらったが、王都の物価とかを考えたら、俺が思っているよりも大金ではなかったのかもしれない。
「お、王都の商品はどれもこんなに高いのですね……」
「王都の人間は本当にこの物価で生活できるのか……」
アンジュとドルファも同意見らしい。おそらく食費や家賃なんかも同様なのだろうな。
「その分冒険者ギルドでもらえる報酬なんかも多くもらえるんだ。この辺りには強い魔物も多いぶん、その素材は高く売れるからいい稼ぎにもなるんだぞ」
そういえばリリアも王都にしばらくはいたと言っていたな。物価が高いということは、そのぶん収入がいいというわけでもあるから、景気自体は多分良いのだろう。
確かにこの金額が余裕で払えるようになったら、とてもいい気分になれるのだろうな。それにアレフレアの街では見たことがない食材や高級な食材なんかもたくさんあった。確かにこの王都で生活することがひとつのステータスとなるというのはよく分かる。
「なるほどね……それにしてもいろんな食材や調味料も売っていて見ているだけでも楽しいね。さて、食材と調味料はあとでゆっくりと周りながら見るから、先にみんなで昼食にしよう。ベルナさん、フェリーさん、もしおすすめのお店があったら教えてくれませんか?」
まだまだ露店や屋台で見たいものはたくさんあるが、そろそろお腹がすいてきた。屋台で買い食いも一度はしてみたいが、せっかくならここは普段王都で生活している2人のおすすめのお店を案内してもらうとしよう。
……さすがにおひとり様金貨100枚とか言われるような超高級店ではないと信じたい。