「やっぱりこのコーンスープはとってもおいしいです!」
「ああ、やはりパンと一緒に飲むならこのスープが一番合うな」
「うん。他のスープもおいしいけれど、パンと一緒ならコーンスープだね!」
ホットサンドの他にはインスタントのコーンスープとサラダもある。理想を言えばこれにコーヒーがほしかったところだ。アウトドアショップのレベルが4になって、コーヒーミルを購入できるようになったのはいいが、アレフレアの街にコーヒーは売ってないんだよね……
アウトドアショップのおかげでだいぶ街での食生活は改善したとはいえ、まだまだほしい調味料や嗜好品などがたくさんある。王都の市場ではこの国の様々な品物が集まるので、アレフレアの街で手に入らないものが手に入るのではと期待している。
「シルフも夜の見張りありがとう」
「ワオン!」
シルバーウルフのシルフは昨日ベルナさんが倒してくれたブラックブルの生肉を食べている。基本的に召喚獣は召喚時に魔力を大量に消費するため、食事は必要ないらしいが、普通においしいものはおいしいと感じるようだ。
小柄なフェリーさんがシルフとじゃれ合っている姿はなんだか微笑ましいな。ちなみにスレプはその辺りに生えている草を食べたり、持ってきていた果物をおいしそうに食べていたな。
「テツヤお兄ちゃん、外でみんなと一緒に食べるご飯はおいしいね!」
「そうだね。やっぱりうちの店の庭で食べるのとは少し違うから楽しいよ。今度は日帰りで街の外の川の近くで昨日みたいにお肉を焼いたりしようか。それならレーアさんも来られそうだもんね」
「うん! お母さんもきっと喜ぶよ!」
大勢で集まる河原でのバーベキューはとても楽しいもんな。お店の庭でやるバーベキューとは違った楽しさがある。アレフレアの街からあまり離れなければ、それほど強い魔物はいないし、日帰りならば野営をする必要もない。
今度バーベキューをする時には街の外でやってみるかな。それにあの店の裏庭だとせまいから、人数に制限はあるが、河原なら大勢の人を呼ぶことができる。普段お世話になっている冒険者ギルドのライザックさんやパトリスさんにロイヤ達まで誘えるもんな。
「テツヤさん、その際はぜひ私達も誘ってくださいね!」
「私も参加する!」
「ありがとうございます。タイミングがあったらぜひ来てくださいね」
ベルナさんとフェリーさんも来てくれそうで何よりだ。……というかライザックさんも元Aランク冒険者だったらしいし、その面子ならどこでバーベキューをしても問題ない気もするな。もはやゴブリンやワイルドボアごときが出ても驚きもしなそうだ。
さて、朝食を食べたら後片付けをして出発するとしよう。予定通りいけば、今日の夕方ごろには予定した街に到着する予定だ。
「……それでここを捻ってガスを出して、こっちのスイッチを押すと火花が起きて、燃えるガスに着火するというわけです」
「「「おお~!」」」
昨日と同様にスレプが馬車を引いて王都までの道のりを進んでいる。今は昼の休憩で、道の横でお昼ご飯の棒状ラーメンを作っているところだ。
そしてベルナさんとフェリーさんとランジェさんにバーナーの使い方を教えている。このガスバーナーやガス缶もアウトドアショップの能力がレベルアップして購入できるようになったものだ。
「不思議ですね、その金属の筒の中に燃える空気のようなものが詰まっているなんて……」
「……少しずつ燃える空気を出している」
「でも爆発する可能性もあるんだってさ。便利なんだけれどちょっと怖いよねえ……」
「大きさはこれくらいだけれど、結構大きな爆発になるから取り扱いには気を付けないといけないね」
「な、なるほど……」
とても便利なガス缶とバーナーだが、取り扱いを間違えると大変なことになる。元の世界でカセットボンベが爆発するとどうなるかの動画を見たことがあるが、一瞬で部屋が火の海に包まれていた。ガス缶が火気厳禁になるのにはそれなりの理由があるのだ。
とはいえ、使用方法を守ればこれほど便利な道具もない。こちらの世界で火を付けるには木の枝を集めてから、火打石を使って火を起こしている。今はうちのお店でファイヤースターターを販売しているので、火を起こすのが多少楽にはなったが、それでも木の枝を集める作業は必要になる。
「もしも欲しいようでしたら譲りますけれど、どうしますか?」
「いえ、私は火の魔法が使えますので大丈夫ですわ」
「私も遠慮しておく……」
「僕もテツヤからもらったファイヤースターターがあるから大丈夫。これがあるだけでも今までより火を付けるのがだいぶ楽になったよ」
どうやらバーナーはみんな不要のようだ。まあ仕組みの知らない危険なものほど怖いものはないのかもしれない。俺としても俺が購入したもので事故が起きたら嫌だもんな。
お昼はインスタントラーメンに炒めた野菜と燻製肉を入れたものだ。シンプルだけれど、本当にうまいんだよな。家の中でなく、外でみんなと一緒に食べるという補正はある気もするが、みんなおいしそうに食べてくれた。
「ああ、やはりパンと一緒に飲むならこのスープが一番合うな」
「うん。他のスープもおいしいけれど、パンと一緒ならコーンスープだね!」
ホットサンドの他にはインスタントのコーンスープとサラダもある。理想を言えばこれにコーヒーがほしかったところだ。アウトドアショップのレベルが4になって、コーヒーミルを購入できるようになったのはいいが、アレフレアの街にコーヒーは売ってないんだよね……
アウトドアショップのおかげでだいぶ街での食生活は改善したとはいえ、まだまだほしい調味料や嗜好品などがたくさんある。王都の市場ではこの国の様々な品物が集まるので、アレフレアの街で手に入らないものが手に入るのではと期待している。
「シルフも夜の見張りありがとう」
「ワオン!」
シルバーウルフのシルフは昨日ベルナさんが倒してくれたブラックブルの生肉を食べている。基本的に召喚獣は召喚時に魔力を大量に消費するため、食事は必要ないらしいが、普通においしいものはおいしいと感じるようだ。
小柄なフェリーさんがシルフとじゃれ合っている姿はなんだか微笑ましいな。ちなみにスレプはその辺りに生えている草を食べたり、持ってきていた果物をおいしそうに食べていたな。
「テツヤお兄ちゃん、外でみんなと一緒に食べるご飯はおいしいね!」
「そうだね。やっぱりうちの店の庭で食べるのとは少し違うから楽しいよ。今度は日帰りで街の外の川の近くで昨日みたいにお肉を焼いたりしようか。それならレーアさんも来られそうだもんね」
「うん! お母さんもきっと喜ぶよ!」
大勢で集まる河原でのバーベキューはとても楽しいもんな。お店の庭でやるバーベキューとは違った楽しさがある。アレフレアの街からあまり離れなければ、それほど強い魔物はいないし、日帰りならば野営をする必要もない。
今度バーベキューをする時には街の外でやってみるかな。それにあの店の裏庭だとせまいから、人数に制限はあるが、河原なら大勢の人を呼ぶことができる。普段お世話になっている冒険者ギルドのライザックさんやパトリスさんにロイヤ達まで誘えるもんな。
「テツヤさん、その際はぜひ私達も誘ってくださいね!」
「私も参加する!」
「ありがとうございます。タイミングがあったらぜひ来てくださいね」
ベルナさんとフェリーさんも来てくれそうで何よりだ。……というかライザックさんも元Aランク冒険者だったらしいし、その面子ならどこでバーベキューをしても問題ない気もするな。もはやゴブリンやワイルドボアごときが出ても驚きもしなそうだ。
さて、朝食を食べたら後片付けをして出発するとしよう。予定通りいけば、今日の夕方ごろには予定した街に到着する予定だ。
「……それでここを捻ってガスを出して、こっちのスイッチを押すと火花が起きて、燃えるガスに着火するというわけです」
「「「おお~!」」」
昨日と同様にスレプが馬車を引いて王都までの道のりを進んでいる。今は昼の休憩で、道の横でお昼ご飯の棒状ラーメンを作っているところだ。
そしてベルナさんとフェリーさんとランジェさんにバーナーの使い方を教えている。このガスバーナーやガス缶もアウトドアショップの能力がレベルアップして購入できるようになったものだ。
「不思議ですね、その金属の筒の中に燃える空気のようなものが詰まっているなんて……」
「……少しずつ燃える空気を出している」
「でも爆発する可能性もあるんだってさ。便利なんだけれどちょっと怖いよねえ……」
「大きさはこれくらいだけれど、結構大きな爆発になるから取り扱いには気を付けないといけないね」
「な、なるほど……」
とても便利なガス缶とバーナーだが、取り扱いを間違えると大変なことになる。元の世界でカセットボンベが爆発するとどうなるかの動画を見たことがあるが、一瞬で部屋が火の海に包まれていた。ガス缶が火気厳禁になるのにはそれなりの理由があるのだ。
とはいえ、使用方法を守ればこれほど便利な道具もない。こちらの世界で火を付けるには木の枝を集めてから、火打石を使って火を起こしている。今はうちのお店でファイヤースターターを販売しているので、火を起こすのが多少楽にはなったが、それでも木の枝を集める作業は必要になる。
「もしも欲しいようでしたら譲りますけれど、どうしますか?」
「いえ、私は火の魔法が使えますので大丈夫ですわ」
「私も遠慮しておく……」
「僕もテツヤからもらったファイヤースターターがあるから大丈夫。これがあるだけでも今までより火を付けるのがだいぶ楽になったよ」
どうやらバーナーはみんな不要のようだ。まあ仕組みの知らない危険なものほど怖いものはないのかもしれない。俺としても俺が購入したもので事故が起きたら嫌だもんな。
お昼はインスタントラーメンに炒めた野菜と燻製肉を入れたものだ。シンプルだけれど、本当にうまいんだよな。家の中でなく、外でみんなと一緒に食べるという補正はある気もするが、みんなおいしそうに食べてくれた。