「それにしてもテツヤさんが出してくれている様々な道具は本当にとても便利ですね」
「このランタンという道具も明るくてとても便利。魔法も使わず、火を付けないでこんなに明るいのはすごい!」
「これは電気というものの力で動いているんですよ。俺の故郷からしたら魔法のほうがすごい気もしますけれどね……」
バーベキューが終わって、日もすっかり落ち、辺りはもう真っ暗だ。今はアウトドアショップの能力で購入したランタンをスタンドに吊り下げて片づけをしている。
ランタンもハンドライトと同様に仕組みや電池の問題もあって販売していない。
こちらの世界の人にはライトなどの仕組みが気になる気持ちもわかるが、俺からしたら魔法の仕組みのほうが不思議でしょうがないんだよね。特にあの召喚魔法とか収納魔法ってどうなっているのだろう……
「他にも便利な道具やおいしいご飯なんかがいっぱい出せて本当に便利だよね。王都に行けばどれも高く買い取ってくれると思うよ。それに王族からの庇護も受けられるだろうしね」
「う~ん……でもその分俺の自由がほとんどなくなると思うんだよね……俺も安全は大事だと思っているけれど、自由に過ごしたいし、なにより面倒ごとに巻き込まれるのはごめんだよ」
ランジェさんの言う通り、安全面を考えるなら王族達に俺の能力を打ち明けて庇護下に入るのもありかもしれない。みんなの話を聞くに、この国の王族はそこまで酷い人達ではないらしいからな。
しかしその場合には俺の自由はなくなるだろうし、下手をすれば他国との戦争に利用される可能性も非常に高い。ハンドライトもそうだし、キャンプギアの中には対人戦で役立ちそうな物がゴロゴロあるからな。
それに現在は冒険者のために使用している保存食でさえ、軍事食として使用することもできるのである。
「ああ~確かにそうなりそうだね。僕もあまり冒険者ギルドに縛られたくなくて自由にやっているわけだから気持ちは分かるよ」
「それに俺はあの街で駆け出し冒険者のみんなにとてもお世話になったからね。みんなに恩を返しながら、あの街でのんびりと商売しているほうが俺には合っているよ。それにみんなや冒険者ギルドのライザックさん達も手を貸してくれるから、安心してあの街で商売ができるわけだし、アレフレアの街から離れるつもりはないかな」
俺的には王都で贅沢三昧みたいな生活よりも、あの冒険者の始まりの街と呼ばれるアレフレアの街で、のんびりと駆け出し冒険者のためになる商売をしているほうが性に合っているよ。
「テツヤさん、とても素晴らしい考え方ですわ! それであれほど便利な道具をあの街であんなに安く売っているのですね!」
「テツヤはいい子!」
「ありがとうございます」
Aランク冒険者の2人に褒められるのは悪い気がしないな。どちらかというと俺がのんびりと暮らしたいというほうが大きいんだけどね。
「おお、これがテツヤの故郷で使っているテントか」
「小さく畳めるし、組み立てるのも楽で、雨とかも通さなくて丈夫だから本当に便利だよね」
晩ご飯の片付けを終えて、今日はもう就寝だ。この世界では夜は早いので、晩ご飯を食べたらすぐに就寝する。その分朝は早く、日が昇ったらすぐに行動を開始する予定だ。
「本当はもう少し大きいテントだと良かったんだけどね。他にも大きなドーム型のテントなんかもあったりするんだよ」
このテントは2~3人用の大きさのテントだ。荷物がない分広く感じるが、2~3人用のテントで大の大人3人が寝るのは結構狭かったりもする。今のところアウトドアショップの能力で購入できるのはこのテントだけである。
レベルが上がればもしかしたらファミリー用の大きなテントが買えるのかもしれないな。
「テツヤが出してくれたこのランタンやテントもすごかったけれど、フェリーさんの召喚魔法もすごかったね」
「ああ……まさかスレイプニルの他にも召喚できるとはな……」
「やっぱり何種類も召喚できるのはすごいんだね……」
見張りということでフェリーさんが召喚したのはシルバーウルフという銀色の美しい毛並みをしたオオカミ型の魔物だった。夜目も効くし、匂いにも敏感ということで夜の見張りには適任ということらしい。
川を挟んで俺達のテントと、リリアとフィアちゃんとアンジュが寝ているテントがあって、ベルナさんとフェリーさんの寝ているテントとフェリーさんの召喚したシルバーウルフが見張りをしている。
何かあってもベルナさんやランジェさんもすぐに目が覚めるらしいし、外での野営ということなのに安心して眠ることができそうだ。一流の冒険者というものは本当にすごいよな。ランジェさんなんて、よくこの危険な世界をひとりで旅できるよな。
俺もひとり旅やソロキャンプは好きだが、この世界ではひとりでできる気なんてまったくしないぞ。
「本当は野営をするのってもっと大変なんだけどね。テツヤの道具とフェリーさんの魔法のおかげで感覚がおかしくなってくる気がするよ」
「確かに火を起こすのも簡単だったし、荷物も収納魔法を使って持ち運びもできて、見張りの心配もないのはとても楽だな。だが、それを言ったらランジェも収納魔法や水魔法を使えるだけで十分楽だぞ」
「確かにそうかもね」
みんなの言う通り普通に野営をしようと思ったらこうはいかないもんな。うん、フェリーさんとランジェさんに感謝するとしよう。
「このランタンという道具も明るくてとても便利。魔法も使わず、火を付けないでこんなに明るいのはすごい!」
「これは電気というものの力で動いているんですよ。俺の故郷からしたら魔法のほうがすごい気もしますけれどね……」
バーベキューが終わって、日もすっかり落ち、辺りはもう真っ暗だ。今はアウトドアショップの能力で購入したランタンをスタンドに吊り下げて片づけをしている。
ランタンもハンドライトと同様に仕組みや電池の問題もあって販売していない。
こちらの世界の人にはライトなどの仕組みが気になる気持ちもわかるが、俺からしたら魔法の仕組みのほうが不思議でしょうがないんだよね。特にあの召喚魔法とか収納魔法ってどうなっているのだろう……
「他にも便利な道具やおいしいご飯なんかがいっぱい出せて本当に便利だよね。王都に行けばどれも高く買い取ってくれると思うよ。それに王族からの庇護も受けられるだろうしね」
「う~ん……でもその分俺の自由がほとんどなくなると思うんだよね……俺も安全は大事だと思っているけれど、自由に過ごしたいし、なにより面倒ごとに巻き込まれるのはごめんだよ」
ランジェさんの言う通り、安全面を考えるなら王族達に俺の能力を打ち明けて庇護下に入るのもありかもしれない。みんなの話を聞くに、この国の王族はそこまで酷い人達ではないらしいからな。
しかしその場合には俺の自由はなくなるだろうし、下手をすれば他国との戦争に利用される可能性も非常に高い。ハンドライトもそうだし、キャンプギアの中には対人戦で役立ちそうな物がゴロゴロあるからな。
それに現在は冒険者のために使用している保存食でさえ、軍事食として使用することもできるのである。
「ああ~確かにそうなりそうだね。僕もあまり冒険者ギルドに縛られたくなくて自由にやっているわけだから気持ちは分かるよ」
「それに俺はあの街で駆け出し冒険者のみんなにとてもお世話になったからね。みんなに恩を返しながら、あの街でのんびりと商売しているほうが俺には合っているよ。それにみんなや冒険者ギルドのライザックさん達も手を貸してくれるから、安心してあの街で商売ができるわけだし、アレフレアの街から離れるつもりはないかな」
俺的には王都で贅沢三昧みたいな生活よりも、あの冒険者の始まりの街と呼ばれるアレフレアの街で、のんびりと駆け出し冒険者のためになる商売をしているほうが性に合っているよ。
「テツヤさん、とても素晴らしい考え方ですわ! それであれほど便利な道具をあの街であんなに安く売っているのですね!」
「テツヤはいい子!」
「ありがとうございます」
Aランク冒険者の2人に褒められるのは悪い気がしないな。どちらかというと俺がのんびりと暮らしたいというほうが大きいんだけどね。
「おお、これがテツヤの故郷で使っているテントか」
「小さく畳めるし、組み立てるのも楽で、雨とかも通さなくて丈夫だから本当に便利だよね」
晩ご飯の片付けを終えて、今日はもう就寝だ。この世界では夜は早いので、晩ご飯を食べたらすぐに就寝する。その分朝は早く、日が昇ったらすぐに行動を開始する予定だ。
「本当はもう少し大きいテントだと良かったんだけどね。他にも大きなドーム型のテントなんかもあったりするんだよ」
このテントは2~3人用の大きさのテントだ。荷物がない分広く感じるが、2~3人用のテントで大の大人3人が寝るのは結構狭かったりもする。今のところアウトドアショップの能力で購入できるのはこのテントだけである。
レベルが上がればもしかしたらファミリー用の大きなテントが買えるのかもしれないな。
「テツヤが出してくれたこのランタンやテントもすごかったけれど、フェリーさんの召喚魔法もすごかったね」
「ああ……まさかスレイプニルの他にも召喚できるとはな……」
「やっぱり何種類も召喚できるのはすごいんだね……」
見張りということでフェリーさんが召喚したのはシルバーウルフという銀色の美しい毛並みをしたオオカミ型の魔物だった。夜目も効くし、匂いにも敏感ということで夜の見張りには適任ということらしい。
川を挟んで俺達のテントと、リリアとフィアちゃんとアンジュが寝ているテントがあって、ベルナさんとフェリーさんの寝ているテントとフェリーさんの召喚したシルバーウルフが見張りをしている。
何かあってもベルナさんやランジェさんもすぐに目が覚めるらしいし、外での野営ということなのに安心して眠ることができそうだ。一流の冒険者というものは本当にすごいよな。ランジェさんなんて、よくこの危険な世界をひとりで旅できるよな。
俺もひとり旅やソロキャンプは好きだが、この世界ではひとりでできる気なんてまったくしないぞ。
「本当は野営をするのってもっと大変なんだけどね。テツヤの道具とフェリーさんの魔法のおかげで感覚がおかしくなってくる気がするよ」
「確かに火を起こすのも簡単だったし、荷物も収納魔法を使って持ち運びもできて、見張りの心配もないのはとても楽だな。だが、それを言ったらランジェも収納魔法や水魔法を使えるだけで十分楽だぞ」
「確かにそうかもね」
みんなの言う通り普通に野営をしようと思ったらこうはいかないもんな。うん、フェリーさんとランジェさんに感謝するとしよう。