私はプレートに描かれている小さな魔法陣を触った。するとプレートが発光する。発光し終えるとステータスが書き換えられていった。


 ★名前:ルイ・メイノ ★年齢:16 ★職業:受付見習い兼、冒険者 ★特殊能力:見極め

 ★LV:5 ★HP:5000 ★TP:0 ★MP:250

 ★攻撃力:2500 ★防御力:5000 ★武器:剣 ★○○…………――――


 書き換えられたステータス画面を、サッとみる。


 んー、レベル5になってる。どういう基準なんだろう? まぁいいか。それよりも、これだけ上がってれば何か覚えてるよね。


 そう思いながら特殊能力の★に触れた。その後、下の空きスペースに書き込まれていく。


 何個か覚えてるみたいだけど……。今、使えそうなのって……どれだろう?


 そうこう考えながらみていると、ある能力のことが書かれた場所で目がとまる。


【遠距離サーチ】って、攻撃じゃないよね。だけど説明項目には、他の能力と組み合わせることができるって書いてある。


 私は悩んだ。この能力をどう使ったらいいのかと……。


 攻撃スキルがあれば……ん? そう言えば【有効対象照準点】があった。だけど、どうだろうなぁ。
 ……組み合わせた場合の効果とか分からないのかな?


 そう思いながら【遠距離サーチ】の説明文を読んでいく。すると、下の方に【組み合わせ効果】という項目があった。

 その項目の先頭に表示されている★を触ってみる。


 なるほど、そうか……とりあえず、最初は単体で使ってみよう。


 そう考えがまとまると、リーダー風の男の方に右手を向けた。

 《遠距離サーチ!!》

 そう言い放つ。するとリーダー風の男の情報を読み取っていき、私の脳裏にそのイメージが浮かび上がってくる。

 その情報の中からデビルミストについての事柄だけ探しみつけた。


 これ意外に頭が痛くなりそう。要らない情報も入ってくるし。ハハハハハ……。


 汗がポタリと落ちる。


 んー、これかな? そうなんだ。そういう事かぁ。じゃあ、このデビルミストって……。


 そう思いながらリーダー風の男とトゼルっていう人を順にみた。


 もしかしたら追い出せるかも。だけど……失敗したらどうなるの? そこまで、書いてなかったと思ったけど。
 それに追い出したあと、あのデビルミストをどうするの? 一人で考えてても分からない。それにこれって、どう考えたって一人じゃ無理だし。


 そう思考を巡らせる。そして、みんなに相談することにした。

「ねぇ、もしかしたらなんとかなるかもしれない。だけど、私だけじゃ無理なの」

「分かった。何をすればいい」

 そう言いグレイは、そのままの体勢で私の方に視線を向ける。

「私も問題ありません。なんでも言って下さい」

 ムドルさんは、トゼルっていう人をみながらそう言う。

「うむ、妾にもできることだと良いのじゃが」

 それを聞き私は三人を自分の方に呼ぶと、何をするのか説明したのだった。