「はい。必ずもう一度、あなたと笑いあって美味しいご飯を食べる日を、未来を。取り戻します」
「ああ」
そう言ってレオンハルトはベッドに横たわると、その傍らにコルネリアは立つ。
ゆっくり目を閉じたのを確認すると、自身に眠る力を呼び覚まそうと集中した。
(生命の息吹を感じて……息を整えて……)
彼女の精神は研ぎ澄まされ、彼女の呼吸はやがて力に集中するために浅くなっていく。
自らに眠る力に全てを預けるようにして、心を消す。
──彼女の精神が無になっていく瞬間、ふと声が聞こえてくる。
『ダメ』
(え……?)
『そのままじゃいけない。そうじゃない。気づいて』
コルネリアはふっと意識を取り戻すと、レオンハルトの腕の中にいた。
「大丈夫か!?」
「はぁ……はあ……私、どうして……」
「急にベッドに倒れてきたんだ。一瞬呼吸をしていなくて……」
(私、そんな状態に……)
「やめよう、やっぱり。危険すぎる」
「……声が聞こえたんです」
「え……?」
(私は何かを間違っている? これじゃあ聖女の力を使えないということ?)
「ああ」
そう言ってレオンハルトはベッドに横たわると、その傍らにコルネリアは立つ。
ゆっくり目を閉じたのを確認すると、自身に眠る力を呼び覚まそうと集中した。
(生命の息吹を感じて……息を整えて……)
彼女の精神は研ぎ澄まされ、彼女の呼吸はやがて力に集中するために浅くなっていく。
自らに眠る力に全てを預けるようにして、心を消す。
──彼女の精神が無になっていく瞬間、ふと声が聞こえてくる。
『ダメ』
(え……?)
『そのままじゃいけない。そうじゃない。気づいて』
コルネリアはふっと意識を取り戻すと、レオンハルトの腕の中にいた。
「大丈夫か!?」
「はぁ……はあ……私、どうして……」
「急にベッドに倒れてきたんだ。一瞬呼吸をしていなくて……」
(私、そんな状態に……)
「やめよう、やっぱり。危険すぎる」
「……声が聞こえたんです」
「え……?」
(私は何かを間違っている? これじゃあ聖女の力を使えないということ?)