「私もですよ、レオンハルト様。私も、レオンハルト様がいてくださらなきゃ困ります」

 そんな風に言われてレオンハルトは益々彼女を抱きしめる力を強くする。
 ある時ふっとその手を緩めてお互いに顔を合わせると、愛しい想いを込めて微笑み合う。

「これからも僕の傍にいて? いや、絶対離さない」
「はい、離さないでください、レオンハルト様」

 二人はまたお互いの熱を感じ合うように抱きしめ合った──