ある日の放課後、幼稚園からの幼なじみの渡辺那奈と一緒に、仲良く下校していた。

懐かしい思い出。恥ずかしい思い出などの思い出話をして盛り上がっていた。

だけど、この下校は私の全てを奪った。
まだ何も起こっていないのに、言葉に表せないくらいの恐怖が襲いかかってきた。

「紗奈!!」
振り返ると同時に強い衝撃と痛みが、身体に広がった。
そして、衝撃の影響で私の意識は一瞬にして飛んだ。


目が覚めると、私は病院のベッドに横たわっていた。
「紗奈!!」
そう聞こえると、女性二人と医者らしき人が入って来た。