これは、記憶を無くした時、真っ先に書いた日記だ。 『「私」は、誰ですか? 何もかも無くなって生きる意味を失いました。 家族の名前も、私の名前も、学校の友達の名前も、大切な思い出も。 積み重ねてきた物が全て水の泡になりました。 誰か…本当の「私」を探して欲しいです。』 『誰か…「私」の空っぽの心を満たして下さい。』