あなたへ

私の体の傷は消えない。傷ができる前に戻れたらって思って生きてきた。体育も学校祭も楽しめないのはこの傷のせいだって決めて、自分で自分の世界を狭めていた。あの日、美音のドキュメント番組を見て、私のこと一番理解しようとしていないのは自分だって。自分だけが被害者ヅラしてるって気づいた。過去には戻れない。つけられた傷も、自分でつけた傷も消えない。けど、それも生きてくために必要な負傷だったって、受け入れることが大事なんだ。ありがとう、美音。あなたのファンでよかった。