7.
「のぞ、赤似合うー」
20歳、成人式。相変わらず騒がしい未羽。凛音とミサも寄ってくる。
私は高校卒業後、地元の国立大学に入った。お母さんはやりたいことがあるなら私立でもいいと言ってくれたが、母子家庭だもん贅沢は言えない。ただ、お母さんが学資保険をかけてくれていたから、奨学金を借りずに済んだ。やっぱりお母さんは私のことが大事だったんだ。
未羽は地元で有名な会社に就職し、凛音は東京の専門学校、ミサは関西の専門学校に通うようになったが、高校卒業後も、こまめに連絡を取り合っていた。
「のぞ、赤似合うー」
20歳、成人式。相変わらず騒がしい未羽。凛音とミサも寄ってくる。
私は高校卒業後、地元の国立大学に入った。お母さんはやりたいことがあるなら私立でもいいと言ってくれたが、母子家庭だもん贅沢は言えない。ただ、お母さんが学資保険をかけてくれていたから、奨学金を借りずに済んだ。やっぱりお母さんは私のことが大事だったんだ。
未羽は地元で有名な会社に就職し、凛音は東京の専門学校、ミサは関西の専門学校に通うようになったが、高校卒業後も、こまめに連絡を取り合っていた。


