九月十日
 どうやらもう、一週間近くこうしているらしかった。文化祭が始まったが、そんなことはもうどうだっていい。何の意味もない行事だ。
 遥太達からの連絡は何通もきていた。けれど、そんなのはただ五月蝿いだけだった。千種が死んで、学校に行かなくなった時もこうだった。
 僕はスマホの電源を切った。