じいちゃんが病?嘘だ、嘘に決まっている、きっとこれはドッキリに決まっている。そうか、僕の誕生日は来月の七夕だからおじいちゃんがボケて間違えてしまったんだ。自分で全ての現実を否定した。しかし、病室で辛そうに眠っているじいちゃんの姿を見た瞬間、僕の空想はまるでパズルを崩したかのようにバラバラになってしまった。