「ようこそ」
できないと思った人類たちよ。
できないと思えばできないのだ。
あまりにも野放しになった君たちの創造は、産んだのだ。
蔓が生い茂り人間は生存できない。
反対に、蔓を狩りすぎても人類は生存はできない。
シンプルな世の中だ。
君たちは、このままではいけないと思ったのだ。
子どもたちにただ言うばっかりで自分では何もしない。
反面教師は、いよいよ悪魔になったのだ。
できない人類のオンパレードは悪魔のパラダイスなのだ。
バク転をするように本来はできるにも関わらず、バク転に挑戦しなかった悪魔よ。
どうなっていくか、こころをなくして語っていく。ロボットのように語っていく。
味気のない灰色の世界を語っていく。
真人と真偽は、クラスの同窓会で会うことになった。
誰が言ったか知らないが、ソフトボールをやりながら同窓会をしていた。
そんな馬鹿げたことを37歳でやることになった。
たまたま、日本に帰国する日時と重なったので私は参加することにした。
父ちゃんソフトが始まった。
やっぱり、攻撃の打席が回ってこないときは退屈だ。
真偽が冗談で「バク転できるのか?」と冷やかしてきた。
疎遠になっていた私に少なからずの恨みや妬みがあったのだろう。
もう、心を読む能力は失っていた。
講義をしても、永遠に次から次に疑問が浮かび「できると思えばできる」が証明できなかったのだ。
そんな思い詰めた自分を見て真偽は「まさとバク転してくれよ」ともう一度いう。
「楽勝、楽勝」
着地する後ろを確認。
「1,2の3」で後ろを見て、手をつこうとした。
けど、ソフトボールがあった。
ぼくはソフトボールに手をついてしまった。
そのまま、手は滑り首から地面に落ちた。
「真人、大丈夫か」友達の真偽が寄りそい心配してくれた。
ぼくは、仰向けになって彼の顔を見上げていた。
幸い肉体的には何事もなかった。
ただ、いままでに感じたことのない喪失感があった。
裏切りは確信に変わり、恐怖になっていた。
この同窓会に集まる全員が、あのときの反面教師であり、さらには悪魔にみえた。
息が上がって正常ではいられなくなった。私は、トイレで手を洗い落ち着かせようとした。
目の前に鏡があり自分をみると、そこには血相を変えた悪魔が映っていた。
もう一度見直すと、自分だった。
自分に言い聞かせる。大丈夫だ。大丈夫だ。
できると思ったらできる。
しかし、一度見てしまったものが、頭から離れない。
頭が混乱している。
いまなら、反面教師の気持ちがわかる。
生徒に言わなければ、自我を保てないのだ。
自分が生きるには、そうやって人に当たるしかないのだ。
わたしのなかにある記憶の棚は、空中分解した。
すぐに、修復がひつようだ。
トンカチを持って粉々になった木々に新しい木材の角材を使う。
しかし、角材ではすぐに折れてしまう。
私は、棚を作る力がもうないことを悟った。
崩壊が始まれば、早いものだ。
自分は無価値で虫けら以下の存在だ。
いや虫けらに失礼だ。
細胞にも、失礼だ。
空気にも失礼だ。
生きとし生けるすべてに失礼だ。
恥だ。恥の存在こそ人類だ。
煩悩具足の凡夫だ。
なにが期待感だ。
なにが天才だ。
そんなものありっこない。
空の空、全ては空なのだ。
脳裏がとろけたようなあまったるい砂糖の味がする。
自然と大地共に、そんな甘ったるいものがあるだろうか。
自然は奇しくも、残酷で無慈悲だ。枯れていく生き物に容赦はない。
アスファルを塞いで未来都市だと、理想を見やがった自分をいますぐ殺したい。
そんなものは溝に捨ててしまう幻想だ。
おれには何もできない。
できてたところで何だっていうんだ。
缶詰に詰められたみかんに申し訳ない。
いますぐにみかんに謝れ。
おれの存在は、化学肥料につけられ生きようとしている色鮮やかなみかん以下だ。
みかんよ。すまない。
鉄ニモマケズ。酸化セズ。
一粒のみかんのかけらは、何て美しいのだろう。
それにくらべて、鏡に映る自分はなんてぶざまだろう。
ぶっ壊れた。わたしは完全にぶっ壊れた。
ああ、悲鳴が聞こえる。
ああ、悲鳴が聞こえる。
悲鳴すら、感じたくない。
だれにも、気づいてほしくない自分の愚かな信念の存在に。
よしてくれ、太陽など浴びたくないのだ。
月すらもいらないのだ。
真っ暗でいい。真っ暗でいいのだ。
真っ暗こそ、全てだ。
缶詰からみかんをぬいて、化学製品の水すらとり空気も取れり、存在しない全てになるのだ。
数百年は、循環しない無になるのだ。
崩壊も、循環も無い。
ただ、無い世界にいくのだ。
何もできないなにもない世界に行くのだ。
そうだ。それこそがユートピアだ。
バク転で、完全に壊れた。
気がついたら、同窓会は終わっていた。
できないと思った人類たちよ。
できないと思えばできないのだ。
あまりにも野放しになった君たちの創造は、産んだのだ。
蔓が生い茂り人間は生存できない。
反対に、蔓を狩りすぎても人類は生存はできない。
シンプルな世の中だ。
君たちは、このままではいけないと思ったのだ。
子どもたちにただ言うばっかりで自分では何もしない。
反面教師は、いよいよ悪魔になったのだ。
できない人類のオンパレードは悪魔のパラダイスなのだ。
バク転をするように本来はできるにも関わらず、バク転に挑戦しなかった悪魔よ。
どうなっていくか、こころをなくして語っていく。ロボットのように語っていく。
味気のない灰色の世界を語っていく。
真人と真偽は、クラスの同窓会で会うことになった。
誰が言ったか知らないが、ソフトボールをやりながら同窓会をしていた。
そんな馬鹿げたことを37歳でやることになった。
たまたま、日本に帰国する日時と重なったので私は参加することにした。
父ちゃんソフトが始まった。
やっぱり、攻撃の打席が回ってこないときは退屈だ。
真偽が冗談で「バク転できるのか?」と冷やかしてきた。
疎遠になっていた私に少なからずの恨みや妬みがあったのだろう。
もう、心を読む能力は失っていた。
講義をしても、永遠に次から次に疑問が浮かび「できると思えばできる」が証明できなかったのだ。
そんな思い詰めた自分を見て真偽は「まさとバク転してくれよ」ともう一度いう。
「楽勝、楽勝」
着地する後ろを確認。
「1,2の3」で後ろを見て、手をつこうとした。
けど、ソフトボールがあった。
ぼくはソフトボールに手をついてしまった。
そのまま、手は滑り首から地面に落ちた。
「真人、大丈夫か」友達の真偽が寄りそい心配してくれた。
ぼくは、仰向けになって彼の顔を見上げていた。
幸い肉体的には何事もなかった。
ただ、いままでに感じたことのない喪失感があった。
裏切りは確信に変わり、恐怖になっていた。
この同窓会に集まる全員が、あのときの反面教師であり、さらには悪魔にみえた。
息が上がって正常ではいられなくなった。私は、トイレで手を洗い落ち着かせようとした。
目の前に鏡があり自分をみると、そこには血相を変えた悪魔が映っていた。
もう一度見直すと、自分だった。
自分に言い聞かせる。大丈夫だ。大丈夫だ。
できると思ったらできる。
しかし、一度見てしまったものが、頭から離れない。
頭が混乱している。
いまなら、反面教師の気持ちがわかる。
生徒に言わなければ、自我を保てないのだ。
自分が生きるには、そうやって人に当たるしかないのだ。
わたしのなかにある記憶の棚は、空中分解した。
すぐに、修復がひつようだ。
トンカチを持って粉々になった木々に新しい木材の角材を使う。
しかし、角材ではすぐに折れてしまう。
私は、棚を作る力がもうないことを悟った。
崩壊が始まれば、早いものだ。
自分は無価値で虫けら以下の存在だ。
いや虫けらに失礼だ。
細胞にも、失礼だ。
空気にも失礼だ。
生きとし生けるすべてに失礼だ。
恥だ。恥の存在こそ人類だ。
煩悩具足の凡夫だ。
なにが期待感だ。
なにが天才だ。
そんなものありっこない。
空の空、全ては空なのだ。
脳裏がとろけたようなあまったるい砂糖の味がする。
自然と大地共に、そんな甘ったるいものがあるだろうか。
自然は奇しくも、残酷で無慈悲だ。枯れていく生き物に容赦はない。
アスファルを塞いで未来都市だと、理想を見やがった自分をいますぐ殺したい。
そんなものは溝に捨ててしまう幻想だ。
おれには何もできない。
できてたところで何だっていうんだ。
缶詰に詰められたみかんに申し訳ない。
いますぐにみかんに謝れ。
おれの存在は、化学肥料につけられ生きようとしている色鮮やかなみかん以下だ。
みかんよ。すまない。
鉄ニモマケズ。酸化セズ。
一粒のみかんのかけらは、何て美しいのだろう。
それにくらべて、鏡に映る自分はなんてぶざまだろう。
ぶっ壊れた。わたしは完全にぶっ壊れた。
ああ、悲鳴が聞こえる。
ああ、悲鳴が聞こえる。
悲鳴すら、感じたくない。
だれにも、気づいてほしくない自分の愚かな信念の存在に。
よしてくれ、太陽など浴びたくないのだ。
月すらもいらないのだ。
真っ暗でいい。真っ暗でいいのだ。
真っ暗こそ、全てだ。
缶詰からみかんをぬいて、化学製品の水すらとり空気も取れり、存在しない全てになるのだ。
数百年は、循環しない無になるのだ。
崩壊も、循環も無い。
ただ、無い世界にいくのだ。
何もできないなにもない世界に行くのだ。
そうだ。それこそがユートピアだ。
バク転で、完全に壊れた。
気がついたら、同窓会は終わっていた。