あまりの眩しさに目を開けると、時計の針が10時を指していることに気が付いた。慌てて階段を降りると、置手紙と朝食が机の上に置いてある。
 やってしまった。
 今日こそ起きて見送りをするはずだったのに...
 机の上を見て、ため息が出た。置手紙には
[お寝坊さんおはよう。帰ったら覚えとけよ。朝ご飯はレンジで温めて食え!!]
 なんだかんだ言って朝食を用意してくれるところが愛らしい。

 朝食を食べ終え、時計を確認するとまだ11時を過ぎたばかりだった。まだ時間があるなとふと窓を見ると向日葵が太陽向いて生き生きと咲いていた。すると昔のもう会うことのできない君を思い出してしまった。