(はぁ、疲れた)

 心の中でそっとため息をつく。生活も、勉強も、人間関係も、人生も、今ながれている時間でさえ、鬱陶しい。

 机に顔を伏せ、周りからの視線を遮断する。

 人と関わることを嫌ってるから、好奇な目で見られることが多い。

 今も、教室の中で馴れ合っているクラスメイトを見ると、かわいそうだなと思うことが多々ある。

 私自身も、入学して一週間ぐらいは話しかけてくる人もいた。でも、クラスメイト達の空っぽな言葉を聞いている内、嫌になってきた。

 仲良くしようとしている姿も、必死になって友達をつくろうとしている姿も。

 たぶん、一人が怖いのだろう。無理して笑顔をつくっている。

(退屈な世界だな)

 大嫌いなこの世界で、今日も私は一人で時が過ぎるのを待っている。