綾瀬菜々美、中学2年生
なんの取り柄もない、女の子。
軽く自己紹介をすると、趣味はない。特技もない。好きなものも嫌いなものも特にない。ほんとになんにもないただの女の子。
毎日大して面白くもない本を読んで、もう目に焼きつけるほどやった勉強内容を何度もやって、別に何かしたい訳でもないけどスマホをいじって…そんな日々を送っている。
たまに外に出てお散歩してみるけど田舎だから当然何も無い。毎回歩く度同じ景色を見ている。
今日は夜遅くまで海を見ていた。景色が変わるのがなんだか見てて落ち着いた。
時刻は8時を回っていて、門限は1時間すぎていた。
「早く帰らなきゃ」という思いと同時に、
「…家出したら、誰か心配してくれるのかな」
そう思った

私の家族は母と父、私の3人で暮らしている
お兄ちゃんはいるけど、今は一緒に暮らしていない。東京で1人で暮らしているらしい
父は何も喋んない人で、昔母から聞いた話によるとほとんど物に関心がないらしい。だから滅多に喋んないし、怒らない