たしかあれは高校1年生、初めての夏休みが開けたころだったと思う。
「私たちはずっと一緒」なんてありふれた約束をしながら。でも私たちだけはこの約束が絶対になるわって笑いあって。

君が病にかかったらしい。
約束の糸を手繰り寄せた数十センチ先が天国だなんて少し君らしいかもと思ってしまった。