病室に戻ると颯照に色々なことを話した。学校生活のこと、今ここにいる理由、他にも話をしたけれど、一番最後に話したことがオレの心に一番印象付ける内容だった。
「僕の両親、弁護士なんだ。それで、親族からお前も弁護士になれって言われ続けて受験した。正直乗り気じゃなかったけど、でも専門の知識があったから今回、幸樹のことを助けられた。」
今まで気になっていたことが全て腑に落ちた。でも、颯照の口は止まらなかった。
「幸樹の両親のこと聞いた。それでさっきお母さんに話をしたらお父さんと二人で住所探したりしてくれてるって。あと、退院したら行く当てないでしょ?」
図星だった。
「いや、、そんなことは、、、」
「二人にそのことも相談したらうちに来ていいって。定期的に児相の人が見に来たりするけど、ふたりとも弁護士だから保護できるって。何ならそのまま家族に迎え入れるって張り切ってる。」
そう笑いながら話す颯照は幸せそうだった。

 もう二度と誰とも離ればなれになることがないのなら、それでもいいのかもしれない。
つらい思いも、寂しい思いもしなくていいのなら、俺は颯照の家族になりたい。