私は今新宿駅西口の地上にある宝くじ売り場の前にいるの。

なんて言ったって今日はオフ会だからね!

昨日の訓練は面白かったなー!

私が天巫女シリーズを手に入れたからみんなに戦闘訓練お願いしたんだよねー!

見た目は簡単に言うと巫女服に天使と天女の要素が合わさった感じ。

天女は女神だった気がするけどどこの神の使いだよって感じだよね。

まあどんな感じだったかは話に出てくるだろうからまた後でだね。

そろそろ彩華来る頃だし!

「おはよー!いやー相変わらずゲームでもリアルでも早いねー」

「あ、来た。おはよー!そろそろ来る頃かと思ってたー」

「ふう、そのトレンチコート可愛いね!」

「そう言う彩華は相変わらずボーイッシュだね〜」

そんな会話をしながら数分が経って…

「そろそろ待ち合わせの時間だしレイナ達探さない?」

「そだねー、まあ見つけやすいと思うけどね〜」

彩華がなんでそんな事を言ったのかわからなかったけど、とりあえず辺りを見渡したら宝くじ売り場を挟んで私たちの反対側に睨み合う二人の男性。

とその間に呆れた顔をする女性の3人組がいた。

「あ、そういう事か」

「ねぇ、ふう?」

「ん?」

「えっとね………」

「…それ面白いかも!」

そうして私達は小声で「せーの」と合図をして…

「「ジュっくーん!」」

と軽く叫んだ。

「お、おい!?」

「あ、やっぱりそうだったね〜」

「あなた達がフウとアヤカかしら?」

「そうだよー!レイナはわかるとしてさっきびっくりした方がジュっくんで反応しなかった方がファイスだね」

「お、おう…」

「ジュっくんもしかして照れてるのー?」

「そ、そんなんじゃねー!…」

「とりあえずカフェかどっか入らないっすか…?」

「そうだね〜。フウどっかおすすめの場所ある?」

「私この間彩華と見つけた歌舞伎町のカフェかなー」

「あー、あそこね!」

「逆にみんなはどっかおすすめとかある?」

「私はあまり新宿に来ないからわからないわね…」

「自分もっすね」

「俺もとくにねぇな」

そんな感じで歌舞伎町の入り口?の近くにある雰囲気の落ち着いたカフェに私達は入った。

「5名様でよろしいですか?」

「はい」

「おたばこは吸われますか?」

「たばこ吸う人いる?」

「私と隼人は吸わないわ。隆太くんは?」

「す、吸わないです」

「じゃあ禁煙席でお願いします」

「かしこまりました。ご案内いたします」

席に案内された私達は店員がおすすめを紹介し、立ち去った後なぜかレイナ、ファイス、ジュっくんが無言になっていた。

(え、何でこんな高いの!?リッチとかアロマとか色々あるけれど何が違うのかさっぱりわからないわよ!?)

(おいおい…いつも飲んでるコーヒー何杯飲めるんだよ!?そんなに味違うもんなのか…?)

(なっ、なんすかこれ!会社のコーヒーくらいしか飲まない自分が来ちゃいけないところな気がするっすよ!?)

そんな近くでメニューまじまじ見るものかな…?

「みんな決まったー?」

「うちはいつも通りふうと一緒でいいやー!」

「え!?ええ…(そうよその手があったわ!)」

「俺も大丈夫だ(アヤカ、その手に乗らせてもらうぜ)」

「じ、自分もオッケーっす!(その考えがあったっすね!)」

みんな大丈夫って言うから、私が手を上げて店員を呼んだんだけど…

「私、プレミアムリッチとモンブランで」

「「「「同じく」」」」」

「合計5セットでお間違いないですか?」

「え、えっと…みんな私と一緒…?」

なぜかみんな一緒だったの。

そこからこのなんかよくわからない空気をどうにかしようとした彩華が自己紹介しようって言い出してくれたの。

「じゃあまず言い出しっぺのうちからだね〜!名前は春谷彩華、もうわかってると思うけどキャラはアヤカだねー!高2の17歳だよ〜」

「次は私だね。名前は暁月ふう、キャラはふうで彩華とクラスメイトだよー」

「それじゃあ次は私ね。大代麗奈。に、24歳よ。キャラはレイナで普通の会社員よ」

「自分はファイスこと西野隼人っす!姉さんとは幼馴染みたいなもんすかね?歳は23っす!」

「最後は俺だな。十勝隆太、ジュドラだ。麗奈さんは同じ職場の先輩だな。同じく23だな」

「みんな呼び方は下の名前でいいわよね?」

みんなの自己紹介も終わって頼んだ物も来てここからお茶してスタートって感じになった。

「そういえばふうさんや?あの施設はいくら使ったのかな〜?あとあの装備なに!?」

「そうよ、呼び出されたから何かと思ったらあんな施設あるし、なんかふう巫女みたいな姿してるし…」

「え、えっと…施設はまあ、あと少しで9桁に…」

「9桁って事は、一十百…あと少しで1億使うところだったって事っすか!?」

「前にも先輩が言ってたが本当に大貴族だな…」

「それであの装備は前の話に出てきた神鳥から貰ったものって事でいいのかしら?」

「あ、うん。なんか生産職のための装備って感じだったよ?能力はね…」

「「「「はあぁぁぁーーー〜…」」」」

「つまりあれか?レベル10のボーナス考えねーと、レベル1につき5だろ…って事は…」

「今のふうのステータスだと武器と防具で合わせて112になってステータスが6種類あるわけだからステータスだけで言えばレベルが130以上差があることになるわね…」

「どこのラスボスっすか…」

「そりゃ当然あんな戦いになるよね〜…」

そう、あやかが言ったあんな戦いっていうのはみんなを訓練場に呼んだ時のこと。

まず最初に一対一で全員と戦ったんだけど、何でか全勝しちゃったの。

流石に全員には勝てなかったけどファイスとレイナだけには勝つことが出来たの。

ま、まあそんな事があって喫茶店では私攻略の話題で終わった。

「そろそろでよっか〜」

「そうだね、そろそろ麗奈に料理を…あ、そういえばどこで料理する?」

「そうね、それは考えてなかったわ…私の家吉祥寺にあるアパートだし…」

「うちも世田谷区だしなー?あれ〜誰かさん新宿じゃなかったかなー?」

「…え?私の家!?あ、でも器具も調味料もあるからやりやすいかも」

「じゃあふうの家って事で〜!」

「なあ、隼人?私の家って事は一人暮らしだよな?犯罪にならないよな…?」

「大丈夫っすよ!きっと…」

小声で話してた隆太と隼人を置いて私達は席を立って会計に向かっていた。

「ほら、貴方達なにやってるの?行くわよ!」

「会計は分割でいいか?」

「ちょっ…隆太さん!?いいっす!自分会計払います!」

「え?いいよ。ここ選んだの私だし」

「そんなこと言わずに…!?いや、いいっすよ出します!会計カードでお願いするっす」

「じゃあお言葉に甘えて…ありがと」

「ありがと〜」

(その笑顔反則っすよ!?それに相手は女子高生女子高生…というか自分には姉さんがいるっす!)

「すまん、あとで半分渡すから値段教えてくれ」

と隆太が隼人に小声で言った事は私達は知らない。

「じゃあ私はお昼代出させてもらうわ。授業料払ってないしこれくらいしかできないけれども…」

「わかったー。じゃあ買い物して私の家行こっか」

そんな感じで喫茶店を後にした私達はスーパーに向かった。

「あ、麗奈なんか作りたいものとかある?」

「いえ、特にないからふうに任せるわ」

「じゃあ無難にオムライスとかにしとくかなー。あとはサラダにスープに…」

「な、なあ。ふうの目輝いてねーか?」

「あー、あれね。料理するときはいつもあんな感じだよー!」

「前にもイベントの火山でこんな事あったっすね」

「うん!これでいいかな!」

買い物を済ませて私達はタクシーに乗って私の家に向かった。

お金を払って私の家の前についたんだけど…

「な、なあ。ここってタワーマンションだよな…?」

「そうね、何かの間違いかしら…?」

「まさかここって事はないっすよね!?」

そんな驚いてる3人に気づかなかった私と彩華は先に進み私がオートロックを開けて私と彩華は中に入っていった。

「「「ここなの!?」」」

と叫んだ3人も慌てて中に入ってきた。

エレベーターに乗って38階まで登って私の家に入る。

「ねえ、ふう?流石に実家よね?」

「え?一人暮らしだよ?」

「そうよね…」

「それより早くお昼作っちゃお!彩華達はリビングで待っててー。お茶とか持ってくから!」

「おっけー!隆太も隼人も行くよー」

………

なんか色々あったけどようやく私と麗奈の料理教室が始まったの。

「じゃあまずブイヨンでご飯炊いちゃおっか!」

「前から気になっていたのだけれどもブイヨンって何かしら?」

「んー簡単に言ったらフランス料理でよく使う出汁かなー」

そんな感じでご飯を炊いてる間にケチャップライス用とスープ用の玉ねぎ、自家製の鶏肉ベーコンをカットしてシーザーサラダとオニオンスープ、ケチャップライス用の飴色まで炒めた玉ねぎを作った頃にご飯が炊けた。

「麗奈やっぱり手際いいねー!本当に私から料理教わる必要あった?」

「それはふうの教え方が上手いからよ。これでも料理教室行ってもダメだったんだもの…」

「私からしたらそんな風には見えなかったんだけどなー。とりあえずソースの解凍も終わったしそろそろ今日のメインのケチャップライスと卵作っちゃおっか!」

「ええ、よろしくお願いするわね!先生、いえ。師匠!」

「ちょっ、流石に師匠はやめてー」

………

「あっちは二人で楽しそうだね〜」

「あぁ。それよりさっきからいい匂いがしてたまんねぇな!」

「そうっすね。それよりさっきの話の続きっすけどやっぱりふうに勝つにはプレイヤースキルで押し勝つか修正入るの待つしかないっすかね…?」

「そうだと思うなー。今はまだ力を使いこなせてないし持て余してる感じがあるからいいけどマスターしちゃった時点でただのラスボスだよね〜…」

「はは、ラスボスか。そりゃいい例えだ!」

本人のいないところでラスボス認定されてしまった事は当然ふうが知る事はない。

………

「そうそう!ケチャップライス振る時は両手で持ってご飯をひっくり返すイメージで上にあげるの」

「こ、こうかしら…?」

「うーん、なんて言ったらいいんだろうなー。こればっかりは見て練習して覚えてもらうしかないんだよなー」

「そうね、私もふうのを見ていたけれどもなんて伝えたらいいかわからないもの。でもどうやるか理解はしているわよ!」

「それなら良かった。まあ後4回もあるしね!」

(それにしてもふうのキッチンすごいわね…温蔵庫って言ったらいいのかしら?ウォーマーみたいな機械とふうはブラストチラーと言っていたかしら?急速冷却器みたいな機械にそのほかにもどれも業務用みたいで見た事ないものばかりだわ…)

「どうかしたの?」

「いえ、なんでもないわ!後4回終わらせちゃいましょう」

………

それからというもの、麗奈は凄まじい勢いで上手くなっていって4回目をするときにはアドバイスしなくてもできるようになってたの。

飲み込み早すぎて怖いよね…

ま、まあここからは本番の卵だし、気を取り直して次いこ次!

「じゃあとりあえず洗い物やって整理してから卵作っちゃおっか!」

「そうね!私ふうのおかげで今、初めて料理が楽しいって思えてるわ!」

「それならよかった!麗奈飲み込み早いから教えがいがあるよー!」

なんてそんな話をしてたら洗い物も終わっていよいよ今回のゲームで言う所のボスの登場って感じだね!

「これがオムレツ専用のフライパンなんだよね。今回はこれ使ってやってみよっか!」

「専用のフライパンなんてあるのね!」

「うん!これだとトントンしやすいし丸めやすいのー!」

(トントンって何かしら…?)

「じゃあまずは一回手本でやるねー!」

卵に塩胡椒、生クリームを入れて白身がほぐれるまでひたすら混ぜる混ぜる混ぜる!

「液はこんな感じー!次にフライパンに油入れて馴染ませながら表面を煙が出るまで火にかけてー………で最後にまた火にかける。これ鍋焼きっていうんだけどこれやらないと卵くっついちゃうんだよね!」

「卵焼くにもいろいろあるのね…」

「まあね、でも鉄製じゃなければやらなくても大丈夫だよー!それで、ここからが時間との戦いなんだけど…フライパンに卵入れたら急いでかき混ぜてー、ある程度ダマができてきたら持ち手の方持ち上げて傾けた方向に卵寄せてー、最後に持ち手のとこトントンして丸める。で、最後に継ぎ目に軽く火を通してー、これで完成だよ!」

ふうが作ったオムレツは綺麗にフワフワと丸まり、焼き目ひとつない鮮やかな黄色をしていた。

「え、えっと…私これできるかしら…?」

「これも練習あるのみかなー。まあ今回は何回か練習してもらったらオムライス用の卵は裏技使っちゃうけどね〜」

「そうね、裏技がきになるけれども後でのお楽しみにしておくわ」

そこから10回くらい練習したけど流石にここはうまくいかなくて結局裏技を使う事になっちゃった。

「じゃあ裏技教えるね!普通のフライパンにー、油引いて卵乗せてー、混ぜる!」

「…え?それだけ…?」

「?うん、そうだよ?ダマ作って半熟の状態で一枚の卵にしたらフライパンからずらしてさっき作ったケチャップライスの上に乗せるだけだよー」

「本当に簡単なのね…裏技っていうのも納得だわ」

「まあ包んだやり方よりはふわふわしないんだけどね…」

「そ…そうなのね…」

あれ、もしかしてちょっと引いちゃったかな?

ま、まあ。これが私だしなー?

「とりあえず人数分作って盛り付けしちゃおっか!向こうの3人も待ってるだろう事だし!」

「それもそうね!」