「やっぱり…」
リビングのテーブルには豪勢な朝食が並んでいた。
「どうしたの?そんなに驚いた顔して」
「う、ううん!なんでもないよ!」
「そう??ならいいんだけど…」
私はやはり過去に戻ってきていた。
綺麗な色の鮭にオレンジ色が濃い目玉焼き。
サラダなども丁寧に並べられている。
それを見ながら私はお母さんに聞いてみる。
「なんでこんなに凝ってるの…?」
「今日は夏休みの最初だから張り切っちゃったっ」
「そっか…ありがとう。」
質問の回答は私の記憶と少し違っていた。
けれどその内容はほとんど同じもので要約すると
夏休みの最初だから、ということだった。
「いただきます」
私は怪しまれない為にとりあえず朝食を食べ進めた。
食べてる間のお母さんとの会話ではいつもの明るいトーンでなるべく話すようにした。
「今日、あんまり忙しくなさそうだから一緒に夜ご飯食べれそう!」
「ほんと?楽しみにしてるね!」
「夜ご飯何食べたい?」
私は少し考えた。