そこから数か月俺は部活のない日はかな先輩を駅まで送り部活のある日は全国のことだけを考えて練習に打ち込んだ。
卒業式の日、次の日には大学のそばに引っ越すというかな先輩から住所の書かれた紙の切れ端を受け取り別れた。
4月3年生に進級した。俺の高校は周りの高校と違い毎年クラス替えが行われる。主に進学組と就職組を分けるのが狙いなのは聞かずともわかる。そのクラス替えで俺は真子と違うクラスになった。
毎日目にクマを作り日に日にやせていく真子を見るのはつらかった。俺のせいだと自覚していたから。
5月サッカー部はインターハイ予選を勝ち抜き全国大会へコマを進めた。決勝戦を見に来ていたかな先輩に再度告白して付き合うことになった。「ドラマみたいだよね」なんて笑うかな先輩を見ながらそんなきれいなものじゃないと心の中でつぶやいた。
俺は全国大会でもゴールを決めたことでT大からスポーツでの推薦枠を用意してもらえることになった。
3月。去年のクリスマス以降真子とは一言も話すことができていなかった。
周りに付き合っていたことを隠していたせいもあって真子は誰にも相談することができていなかったんじゃないだろうか。なんて声をかけていいのかもわからず日にちだけが過ぎていった。
俺の母が真子のお母さんから聞いた話によると真子は関西の大学に進学するらしい。
何も言えないまま卒業式を迎えサッカー部の仲間と最後に記念撮影をして別れた。
次の日俺はかな先輩の住んでる部屋の隣に引っ越す準備をしていた。最後に忘れたものがないか確認しているとき「ひろへ」と書かれた手紙を見つけた。その手紙を読まなければいけないと思ったが怖くて読めずにゴミ袋の中に入れた。直後スマホがなった。真子からのメッセージだった。あのクリスマスの日から真子からのメッセージは見ることができていなかった。見るべきか迷っていると親指が通知に触れメッセージを開いてしまった。
メッセージ画面は未読していた去年のクリスマスイブからのメッセージを表示していた。
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12/24
14:23 「明日楽しみだね!」
17:56 「おーい。友達とのパーティ盛り上がってるのかな?」
22:22 「雪大丈夫?おやすみ!」
12/25
7:54 「おはよ!目覚ましより先に起きちゃった!」
10:46 「いっしょにお昼食べる約束忘れてる?怒」
12:11 「え、なんかあった?大丈夫?」
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そのあと何度も不在着信が届いていた。俺はスタンプだけで適当に返した昼ご飯の約束を今日まで忘れていた。あの時真子は「心配だった」と涙を流していた。約束をすっぽかされたのにもかかわらず俺を心配してくれていたと思うと心が痛んだ。
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今日
「知ってるかわからないけど私は関西の大学に行くことにしたよ。中学のころから好きだったひろと付き合うことができてよかった。じゃあね。大好きだったよ」
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短い文だった。すぐ何か返信しようとしたが、この文を送った直後真子はメッセージアカウントを消したようで送ることができなかった。すぐに真子の家に行ったが真子のお母さんからもう関西に行ってしまったと聞いた。
結局最後に何ということもできず俺は引っ越しの荷物が積まれた車に乗った。
卒業式の日、次の日には大学のそばに引っ越すというかな先輩から住所の書かれた紙の切れ端を受け取り別れた。
4月3年生に進級した。俺の高校は周りの高校と違い毎年クラス替えが行われる。主に進学組と就職組を分けるのが狙いなのは聞かずともわかる。そのクラス替えで俺は真子と違うクラスになった。
毎日目にクマを作り日に日にやせていく真子を見るのはつらかった。俺のせいだと自覚していたから。
5月サッカー部はインターハイ予選を勝ち抜き全国大会へコマを進めた。決勝戦を見に来ていたかな先輩に再度告白して付き合うことになった。「ドラマみたいだよね」なんて笑うかな先輩を見ながらそんなきれいなものじゃないと心の中でつぶやいた。
俺は全国大会でもゴールを決めたことでT大からスポーツでの推薦枠を用意してもらえることになった。
3月。去年のクリスマス以降真子とは一言も話すことができていなかった。
周りに付き合っていたことを隠していたせいもあって真子は誰にも相談することができていなかったんじゃないだろうか。なんて声をかけていいのかもわからず日にちだけが過ぎていった。
俺の母が真子のお母さんから聞いた話によると真子は関西の大学に進学するらしい。
何も言えないまま卒業式を迎えサッカー部の仲間と最後に記念撮影をして別れた。
次の日俺はかな先輩の住んでる部屋の隣に引っ越す準備をしていた。最後に忘れたものがないか確認しているとき「ひろへ」と書かれた手紙を見つけた。その手紙を読まなければいけないと思ったが怖くて読めずにゴミ袋の中に入れた。直後スマホがなった。真子からのメッセージだった。あのクリスマスの日から真子からのメッセージは見ることができていなかった。見るべきか迷っていると親指が通知に触れメッセージを開いてしまった。
メッセージ画面は未読していた去年のクリスマスイブからのメッセージを表示していた。
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12/24
14:23 「明日楽しみだね!」
17:56 「おーい。友達とのパーティ盛り上がってるのかな?」
22:22 「雪大丈夫?おやすみ!」
12/25
7:54 「おはよ!目覚ましより先に起きちゃった!」
10:46 「いっしょにお昼食べる約束忘れてる?怒」
12:11 「え、なんかあった?大丈夫?」
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そのあと何度も不在着信が届いていた。俺はスタンプだけで適当に返した昼ご飯の約束を今日まで忘れていた。あの時真子は「心配だった」と涙を流していた。約束をすっぽかされたのにもかかわらず俺を心配してくれていたと思うと心が痛んだ。
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今日
「知ってるかわからないけど私は関西の大学に行くことにしたよ。中学のころから好きだったひろと付き合うことができてよかった。じゃあね。大好きだったよ」
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短い文だった。すぐ何か返信しようとしたが、この文を送った直後真子はメッセージアカウントを消したようで送ることができなかった。すぐに真子の家に行ったが真子のお母さんからもう関西に行ってしまったと聞いた。
結局最後に何ということもできず俺は引っ越しの荷物が積まれた車に乗った。