秘密を抱えた僕と君

 どこで誰の死因を視てしまうか分からない・・・。
 僕はこの能力の意味に気付いた時から、人と関わることを必要最低限にするようになった。話す時は目を合わせないように。注目を集めないように。あまり周りの人と話さないように・・・。そうやって過ごしていると、自然と友達は離れていった。寂しくなかったと言えばそれは嘘になるけど、無理もないだろう。僕はもう前のように人と目を合わせて話すことができなくなったのだから。