ぽつりぽつり
雨が少しずつ降ってきた。
今日の夕方から天気は雨だったんだっけ。
ぽこぽこ
まるで水の中にいるかのよう。空気の泡が一つずつ浮かんでは割れてなくなって……。また一つ、二つ、と水中に隠れているかすかな存在が儚く消え去ってしまいそうに思えるほど、浮かんでは割れる。これを何度も繰り返している。
そう感じてしまう。
ぽこぽこ
ぽこぽこ
酸素が足りない。息をしているのにしていないみたい。水に潜っても酸素ではなく二酸化炭素を出すことしか出来ない。
そんな感じ。息を吸おうとしても酸素が吸えなくて息を吐くことしか許されない。
いつしか、私は上手く呼吸が出来なくなってしまっていた。ここに私の吸える空気……酸素はあるのかな。
今も私は息をしている?
——あぁ、いつからだっけ。息をしているか分からなくなってきたのは。
ザーザー
ザーザー
段々と雨脚が強くなってきた。そんな中私は一人、目の前で降り続ける雨粒に向けて手を伸ばしながら思う。
“このまま雨に打たれながら溺れてしまえたらいいのに”
雨が少しずつ降ってきた。
今日の夕方から天気は雨だったんだっけ。
ぽこぽこ
まるで水の中にいるかのよう。空気の泡が一つずつ浮かんでは割れてなくなって……。また一つ、二つ、と水中に隠れているかすかな存在が儚く消え去ってしまいそうに思えるほど、浮かんでは割れる。これを何度も繰り返している。
そう感じてしまう。
ぽこぽこ
ぽこぽこ
酸素が足りない。息をしているのにしていないみたい。水に潜っても酸素ではなく二酸化炭素を出すことしか出来ない。
そんな感じ。息を吸おうとしても酸素が吸えなくて息を吐くことしか許されない。
いつしか、私は上手く呼吸が出来なくなってしまっていた。ここに私の吸える空気……酸素はあるのかな。
今も私は息をしている?
——あぁ、いつからだっけ。息をしているか分からなくなってきたのは。
ザーザー
ザーザー
段々と雨脚が強くなってきた。そんな中私は一人、目の前で降り続ける雨粒に向けて手を伸ばしながら思う。
“このまま雨に打たれながら溺れてしまえたらいいのに”