大学生は人生の夏休みと言われることがある。


ある者は勉学、ある者はサークル、ある者は恋愛、バイト、ゲーム、オタ活。



それぞれがそれぞれの場所にたどり着き、責任もなく、ある程度の自由を保障された時間を過ごす。


そして私はそんなぬるま湯に浸っている最中なのだ。


全てが程々の大学生活。ゆるいダンスサークルに顔を出し、友達と飲みに行き、めんどくさいと言いながら授業を受ける。



いつから私はこんな生活で満足してしまうようになったんだろう。


しんどかった過去さえ眩しく見えてしまうくらい今の私は空っぽだ。


小宮なぎという自分の人生に少し嫌気が差している。